海賊女王(上)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928926

感想・レビュー・書評

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  • まぁまぁ面白かった。
    グローニャは何かを得るために嫁いだと予想。5年我慢したら何かを得て出て行く気がしていたのに・・出て行かないね?
    誰を愛する事もない人生も存在するだろうけど、アランが女っ気がなさすぎ。ロイ以外に誰かに踏み込めない何かがありそう。

  • アイルランドの女海賊グローニャの物語を従者になったアランの視点で描く大作!最初はずいぶん前に読んだ「サラディナーサ(スペインの女海賊の漫画)」をイメージして読んでたんだけれど、グローニャの方が豪傑(^^;グローニャを取り巻く人達の生きざまもカッコイイ!この後、イングランド女王とどう絡んでいくのか、下巻も楽しみ♪カタカナ苦手だけど、頑張って読みます(^^)

  • 私のセンスが無いのか?あまり世界に入れなかった。。。

  • 16世紀エリザベス1世の時代のアイルランド。一豪族の娘であったグラニュエルオマリーの一生を描く。生意気な10歳の女の子が賭けで勝って15歳のアランを従者にする。気が強いが頭もよいグローニャは男たちの人望を得、自分の海軍を作り上げていく。物語は英国王室のにもおよび読み応え十分。

  • 懇切丁寧に状況を説明するのではなく、読み手に読解力と想像力を要求する、贅肉をそぎ落とした文章に、『こういう事か』と気付くと課題をクリアした様でたまらなく癖になります。エリザベス1世前後の頃のアイルランド側視点の物語に接した事がないので、新鮮に感じます。グローニャという女海賊が少女の頃からとんでもなくパワフルな女傑なので目が離せません。

  • エリザベス女王から物語が始まって、ぐっと過去へ遡り、不世出の女海賊グローニャと従者アランの出会いからいよいよ本番スタート!次々に登場する魅力的な男たちの中で、アランの目を通して成長するグローニャの生き生きと生気あふれる姿がすばらしい。又、アイルランドとイングランドの確執の歴史もよく分かる。

  • 今度の舞台は中世イングランドおよびアイルランド。
    上下巻合わせて1000ページを超える長編は読み応えたっぷりで、これぞ皆川博子、と唸ってしまう真骨頂。
    まさにド真ん中のストレート。

    ところどころにミステリーっぽい小さな仕掛けはあるものの、大筋としては大どんでん返しが待ち受けているような類のものではなく、ただただ大きく流転する時の流れを真っ向から描ききっている。
    正統な筆力を以てして、物語の世界に読者をズブズブと引きずり込み、登場人物たちが送る生に否応なく共感させてしまう、その力は圧倒的で、読み始めると現実の世界に戻りたくなくなるような、恐ろしい引力を持つクロニクルだ。

    結末ですべての糸が収斂するわけではなく、例えばロバート・セシルの行く末は、とか、グローニャとエリザベス女王の意思疎通についての情報が少な過ぎる、などといった若干の置いてきぼりポイントはいくつかあるが、それでも星5つの傑作。

  • うぐー、すきです!

    イングランドとアイリッシュの関係
    今までこういうのを読みたかった!
    けどなかなか良い作品に出会えない!だったので
    とってもガツガツ読みました。
    大満足です(*´人`*)

  • ちょっと前に、新刊出してたと思ったら、今度は大部な新作を!!!
    凄すぎです、ほんと。
    しかも、イギリスだとー??でもって、海賊とな。
    うん、面白かったよ!!!
    波乱万丈で、どきわくで、知らないことだらけで。
    (一部のドイツものにある、特定の妖しさは今回なかったけど。女性主人公で、あけっぴろげな性愛が描かれてたから、仕方ないか……)
    その引き出しの奥深さに、頭が下がります。
    一体、どこまでネタが広がっていくんだ………。

  • 御年八十三歳にして、この骨太な物語。圧巻。

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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