彼女の家計簿

著者 :
  • 光文社
3.68
  • (40)
  • (110)
  • (86)
  • (15)
  • (2)
本棚登録 : 756
感想 : 97
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929251

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 家計簿を通して進むストーリーとは?と読む前は不思議だった。家計簿兼、日記ってことですね。加寿さんのひたむきさがすごい。現代の私から見ると辛すぎる。けど、女は強いね。加寿さんが必死に生きてくれたから、私が居て、娘が産まれて、あなたとも知り合えた。今はこじれた関係でも、難しい状況でも、必死に生きて繋ぐことが大切なんだよ。って本なのかな~
    読みやすくてよかったです。

  • 祖母、母、娘と親子三代に渡るしがらみを解消し、女性の力強さと前向きに生きていくようで素敵な話であったが、『三千円の〜』や『財布は踊る』的なお金にまつわるアレコレを期待していたので、肩透かしをくらった気分。

  • はじめから引き込まれてどんどん読んでいった。
    シナリオライターとして活躍したとのことが、納得できる筆致だった。
    ただ、最後は少し残念。ジェンダーを前面にだしすぎたのでは?
    文学としての香をもう少し際立たせて欲しかった。
    昭和の女性のキャラクターがちょっと違うように思った。

  • シングルマザーの里里が、夕顔ネットの晴美と共に家計簿を通して祖母のことを知るお話。
    母との折り合いが悪いが、最後には少し氷解したかなー。大袈裟でない感じが原田さんらしい。出てくる人がみんないい人で、曽我さんの気持ちもわかるし、最後に晴美に言った言葉も突き刺さる。
    個人的にはみずきちゃん大丈夫かな?本人が望むように働けるかな?微妙に有名人なだけに、これからいろいろ大変かもしれないなーと、勝手に思ってしまった。

  • 家計簿という名の日記ですかね?
    お母さんの心、いつかほどけるといいな

  • P220
    あたしもまた、誰かにつながるような生き方をしたい。

    自分にとって大切なもの。
    加寿にとって大切なもの。
    里里にとっても大切なもの。

    一部、里子さんの話はちょっと強烈だったが、再会した永田も強烈だ。
    表紙の可愛いピンクとは裏腹、地になんとか踏ん張って立つ女性が出てくる。しなやかで何とか今を生きようとする姿が、なんとも。啓の成長が今後楽しみ。

    P192
    「あんまり感情的に

  • 主人公?の里里、祖母と思われる加寿の家計簿、家計簿を預かっていた三浦、三者の語りで物語が進んでいく。最初は読み慣れるのに時間がかかったけれど、慣れてくるとそれぞれのその時の思いが伝わってくる。
    温かい気持ちで終わる物語だった。

  • 時代時代の生きづらさってあるよな〜と思いながら読みました。

  • 子どものこころ、大切にしたい。
    子どもを思う気持ちも、伝えたい。
    表し方には、様々な形があるけれど、悲しい事件もあるけれど、そのぬくもりを、忘れることはないはず...

  • あんまり叱っちゃだめよう、そんなに叱ると、会えなくなった時に後悔する、って

全97件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

原田ひ香の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×