大癋見(おおべしみ)警部の事件簿

著者 :
  • 光文社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929626

感想・レビュー・書評

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  • 2024.02.25
    苦笑いしながらおおらかな気持ちで読む一冊。

  • ここまでバカミスを徹底していると気楽に読める。
    「クリスマスの夜の殺人」とか、ネタ的に面白いけどね。
    「現場の見取り図」・・・空室かあ。

  • バカミス。連作短編集。
    バカミスではあるが、形式としては本格ミステリの雰囲気も感じられる。形式だけね…。

  • いつもは脇役である警部が主役になって(?)…ミステリーのお約束に対する短編集。これはこれで楽しかった。が、ラストの結末多過ぎ!

  • どこに出しても恥ずかしくない、完全なバカミス。
    いろんなミステリの手法とか定番の謎をもってきてメタ全開でのストーリ。東野圭吾の「名探偵」シリーズをさらに馬鹿馬鹿しくした感じ。
    もはや内容にツッコミをいれるのも野暮というこの一冊。おもしろいとかつまらないとかじゃなく、あるがままを受け入れるのみじゃないかな、と。

  • ノックスの十戒から後期クイーン問題、見立て、多重解決など本格ミステリのガジェットを茶化した短編集。
    最初の2〜3編はギャグすぎてちょっとついていけないと思ったが、読み進むうちに慣れたのか面白くなった。蘊蓄も楽しい。
    でも感心する話あり大笑いする話あり脱力する話ありで玉石混合な感じ。ミステリファンでなければ楽しめないかも。

  • ミステリーのお約束を茶化した短編集。ちゃんと書けばバカミスとして使えそうなネタを惜しげもなくつぎ込んでいます。
    似た作品で、過去に東野圭吾氏の『名探偵の掟』を読んだことがありますが、当時はミステリーを読み始めたばかりだったので全く楽しめませんでした。
    しかし、今はそれなりに経験値があるので楽しめました。【監察の神様かく語りき】は笑撃的でしたし、所々に出てくる著者の本音も大いに頷けました。
    ミステリー初心者には難しいかもしれませんが、ミステリーを読み慣れている人ほどハマると思います。

  • 本格ミステリにおけるテーマやガジェットをこれでもかと弄んでは茶化しまくる連作アンチミステリ集。およそ20ページのショートストーリーがぎゅうぎゅう詰まっているだけに、一冊の作品として見るとまとまりの悪さと忙しなさ、玉石混淆も否めません。基本ギャグなので堅苦しく考えるものでもないかもですが、一部メタネタがフェアとアンフェアの境を曖昧にし、セリフ内の表記を恣意的にいじっているのはなんだかなー、という感じ。お気に入りは「図像学とダイイング・メッセージ」で、くだらなすぎる畳み掛けに笑いました。

  • 本格ミステリーを茶化しながらでも、本格の意外性を出すのはさすがです。
    逃走経路の謎の意味のない叙述トリックとか現場の見取り図とかクスッとさせますね。

  • 2014/09/26読了

著者プロフィール

1963年、山形県生まれ。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。2011年に短篇「人間の尊厳と八〇〇メートル」で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。2014年、『最後のトリック』(『ウルチモ・トルッコ』を改題)がベストセラーとなる。2015年刊『ミステリー・アリーナ』で同年の「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「このミステリーがすごい!」6位、「週刊文春ミステリーベスト10」4位となる。

「2021年 『虚像のアラベスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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