部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)

著者 :
  • 光文社
3.38
  • (10)
  • (19)
  • (36)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 225
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334934217

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • さて、表題の本であるが、タイトルを見た瞬間に購入した。
    以前に読んだ、ゆとり社員・・・シリーズの延長の感覚で読んだが、
    非常に実直なキャリア教育書である。

    1.「上司力」の向上のための手法が紹介されている。
    仮に本のタイトルが「上司力で会社が変わる」といった具合だと
    ここまで売れていないと思う。タイトルの付け方がうまいな。

    2.部下は育てられない。自分で育つもの。それは野球でもビジネスでも同じ。
     ダメな選手は、二軍に落とす。トレードに出す。金銭トレードに出して外国人選手を雇う。
     →ここのくだりばかり気なってしまい、読んでいたが、
      重要なことは次の後半からの部分をどれだけ生かせるかだ。

    3.ビジネスのノウハウとは盗むものだ。
     今後企業は人材の総合力で戦っていくことになる。

    4.仕事の中で合理性をどこまで追求できるか。フェアに行動できるか。
     つまり。悪しき習慣を排除し、収益の高い組織に変えられるリーダーの養成が目的。

    5.これからは学歴社会でなく、学力社会の時代である。
     すなわち自分で自分を育てなければならない。

    ★取り替えられないように、行動あるのみだ。

  • ● “残業をしない日を定めた会社”だということは、そうしなければ残業時間さえコントロールできない会社、つまり“管理無能力”な会社であることを暴露しているようなものである。

    ● 上司は部下を教える必要はないが、上司は部下に応える必要がある。それが上司の仕事だと思う。

    ● 「注意」はまわりに聞かせてもよい。しかし、「警告」はまわりには聞かせない。個室に入って1対1で諭す。「警告」の度合いが強いときは、自分の貴重な時間を割いてでも文書にて警告する。重みをきっちり受け止めてもらう。

    ● 人間は自分で口に出した言葉には責任をもとうとする。そして抵抗感も少ない。

    ● 学力とは、つまり、昨日まで知らなかったことを今日吸収する力である。

  •  団塊の世代の大量退職期を迎え、現代の管理職の至上命題が「人材育成」。と思いきや、筆者は「部下は育てるな! 取り替えろ!!」と主張する。

     その奇抜な発想に思わず買ってしまいました。

     筆者は、「イチローや松井秀喜だって、彼らを育てたと言えるのは高校の恩師までだ。イチローや松井を、『おれが育てたんだ』と自慢する打撃コーチがいるだろうか?」と筆者は主張する。

     もちろん、いかに部下を取り替えるかというのがこの本の主題ではない。管理職はどうあるべきか、「上司力革命」、それがこの本の本題である。

     教えるな!ただ見るのだ
     酒は妻と飲め!部下と飲むな!
     部下がシビれる!革命上司の「褒める技術」
     部下が降参する!革命上司の「叱る技術」
     部下が10倍従う、革命上司の指示の出し方
     「ヘタクソな会議」を今すぐヤメさせろ!

     などなど、上司に求められるものがなかなか厳しい。

     某ファーストフードではないが、一口に管理職といっても、組織によってその有り様は様々だろう。それでも、管理職の末席を甘んじるようになったら、ちょっと読んでおいてもいい本かもしれない。

  • 過激なタイトルとは裏腹に、部下の成長を促す為のアドバイスとなる内容があふれていて好感を持てた。部下を云々するよりまず自分、というのは素直に納得。

  • 何とも過激なタイトルの本ですが、「お客には絶対に謝るな!」の著者と言うことで納得です。前著の「お客には絶対に謝るな!」が一般社員向けとすれば、こちらの「部下は育てるな!取り替えろ!!」は、その上司の管理職向けと言う位置付けだそうです。

    読んでみて、所々(と言うか、かなりのところで)、その内容に頷いてしまいました。自分でやっていることが間違っていない(少なくとも、同じ事を思っている人がいる)と言うことが確認できました。ただ、著者ほど徹底はしていないので、まだまだですね。合理的で、論理的な人員活用論です。

  • それなりに衝撃的でした。

    だって、私、ヒラ社員ですもの。


    だけど、確かに、


    甘えてちゃいけないんだよなぁ


    って思い返しますよ。



    ナマいってんじゃねぇ

    血圧上げて、いこうぜ!


    なんだかんだいって、

    部下が仕事を盛り立てるんだから!!

  • 過激な内容と表題からは捉えられるが、部下に対しての接し方、自分自身が成長し続けるための学力、そして無駄を省く効果的なコミュニケーション方法や目標設定方法、自分自身の可能性についての考え方など等をわかりやすく解説している。私自身がこれまで信念としてきたことと共感できる部分や、やや不安になっていた思いなどをあらため、自分が「こうなりたい」ではなく、「こうなる」と覚悟を決めて邁進することが道を切り開くと再認識することの出来る内容であった。

  • 内容は目次にある「上司力革命」の通り、リーダー論に関するものやけど、このタイトルの方がインパクトある。内容的には、ピザを取れとかランチミーティングとか、細かすぎる面はあるが、全体的に共感できる内容だった。3年目以降は育てる必要はない、目標設定はフェアな目標管理で、など。

  • ベンチャーのような会社で、なかなか教育、育成が組織的にも難しい中
    参考になりました。

  • -野球でもビジネスでも、プロの世界では部下は自分で育つのである-

    ↑そのとーりー!!内容はいちいちごもっとも。優秀なあなたはすでに実践していることばかりかもしれませんが、それでも、このようにきちんと論理だて、かつきめ細かく実践的にまとめられていると、役に立ちます。優秀なあなたでも、見落としはありますよーん。チェックしてみてはいかが?ついでに、装丁がペーパーバック(英語の本)みたいでかっこいいのが◎。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年生まれ。慶應義塾大学経済学部、米国ウォーデン大学院修士(MBA)卒業。銀行勤務などを経てラスベガスで対米進出コンサルタント会社「ネバダ・ジャパン・コンファレンス」を起業。米国ネバダ州在住。著書は、『プロの残業術。』『TIME×YEN時間術』(いずれも草思社)、『部下は育てるな! 取り替えろ!!』(光文社)、『プロの交渉術。』『辞表を出して次へ行け!』(いずれも大和書房)など多数。

「2013年 『文庫 プロの残業術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長野慶太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×