- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334973070
作品紹介・あらすじ
あいつはダメな女だなあ、と言うとき、わたしたちはどういう女を想像するだろうか。二十年ほど前までは、炊事洗濯ができない主婦をそう呼ぶことが多かった。今はどうだろうか。どういう女をダメな女と呼ぶのだろう。わたしはダメな女かも知れない。そう悩むあなたへ村上龍からの贈り物。
感想・レビュー・書評
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龍は厳しいようで、結局優しい。
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ダメな女 というタイトルが気になって、読んでみた。ダメな女の定義はダメな男よりも曖昧で難しいのは分かる気がした。ここに書いてあること関係なしに、私はダメな女に近い気がした。俗に言ういい女も何かしらダメな女要素はあるんやないかなとも思う。どちらにしても自分で選択できて、それなりに生活できる人間になりたい。ダメな女 はその時のシチュエーションによって決まるんだと思った。
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タイトルを見て思わず手にとってしまった私は自覚症状があるのでしょう…。女性誌に連載されていたエッセイ集。
ダメな女とは?当然だけれど「ダメな女の典型的なモデルは存在しない」ので、それを定義するのはなかなか難しい様子。 -
普段の小説からでは感じない村上氏の側面を見た気がする.よく「村上龍を総理にしたい」という話を聞くが、それはちょっと・・・とも思った本だった.
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希望と絶望は終わりと始まりの接点に発生する・・・
短いエッセーで構成されているが、自分自身がどんな女でいたいのか、どんな女なのか考えた。
ダメな女になりたくないと心から願うダメ女は、ワタシですね。 -
タイトルにはっとして。装丁が素敵だなぁと思ったら鈴木成一デザイン室。イラストは岡田美香さん。(2007.9.9)
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文の書き方が好き。
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月刊女性誌に連載したエッセイの総集編。続けて読み通すよりは、一話ずつ時間をおいて読んだ方が楽しそう。ダメな女というよりはダメな人間の話に読めた。無知、深く考えない、自分がばかだと思っていない人ほどダメなんだという作者の見解。数話に渡り同じように説くので、彼は馬鹿な人がよほど嫌いなのだと思えて笑えた。
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ちょっと読んでみたのだがイマイチどこが「ダメ」なんだろうと考えてしまった本。途中で読むのをやめた。
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あー、私のことかぁと思って読んだが、龍の独特の物差しではあってもなるほどなと随所で思う。例えばブログのような一種のエクスポーズの裏には、だめな女の実情があるのではなくて現在の社会「淋しさ」そのものがあるのだという指摘。「愛情に恵まれずに育った子どもが大人の女になると、ダメな女ではなく、怖い女になる」……あはは(笑)、と笑える私は「幸せな女」なのだろう。
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2001年の秋、水天宮の交差点にある本屋さんで平積みにされているのを見つけてドキドキした。『ダメな女』というのは、どういう女なのだろう?わたしのような女なのではないか?と、思う女は『ダメな女』ではないと、村上龍はこの本では言っているけれど、わたしは、ほんとうにだめなおんなであるとおもう。そんなことはさておき、なぜかわたしの持っている本は村上龍のサインが入っている。サイン会があったんなら、ちゃんと、手渡しされたかったな。装丁がほんとうにほんとうにうつくしい。思わず買ってしまうほどに。いや、ほんとは、『ダメな女』を確認したかったことのカモフラージュなのかも知れんけど。
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ドキドキして読んだ。