考える女(ひと) (VERY BOOKS)

著者 : クリス-ウェブ佳子

• 光文社 (2017年7月5日発売)

感想・レビュー・書評

[ひゃっほうさんの感想 · 2022年9月13日]

ファッション誌を読まなくなって何年も経ちます。
なのでモデルさんについてもあまりよく知らないのですが、美容室でパラパラと雑誌をめくる時に、いつの間にか必ず読むようになったのがこの方のコラム。

モデルさんのエッセイ？コラム？は
「私って素敵でしょ、お洒落でしょ、センスいいでしょ」が溢れ出ている感じがして(こちらの僻みも十分ありますが)、読み手のこちらが疲弊したり惨めに感じたりものだと思っていますが、
この方の文章からはそうした印象を受けず、かといって好感度を狙って自分を蔑んでいるとも思えず、おもしろいと思えたので購入しました。

人気のあるモデルさんなので美しく、経済的にも豊かなのは当然ですが、この方には知性と幅広い知識や見識があると感じました。
そのため、内容が純粋におもしろい。
媚びることもなく、受け入れられないものはきっぱりと否定する潔さが魅力的で、私が憧れる自分の軸をしっかりと持っている方なのだと思いました。

ここまで素敵だとただただ尊敬するのみ。
仮に全てが計算ずくだとしても、こんな文章を書ける感性と知性を持っている美女なら喜んで騙されます。

周囲から憧れられる立場にありながら、周囲へのリスペクトを忘れない、でも自分なりの判断基準をしっかり持っている。
こんなマインドを私も持ちたいものです。

ちなみにVERYは好きではありません笑。

2018年6冊目。

[wabisabikoさんの感想 · 2018年9月11日]

どんなに挑戦したくとも、叶わない日がやってくるのだから挑戦しよう。
のフレーズが印象的だった。

[mami28さんの感想 · 2017年7月17日]

好きなモデルさんのひとりである佳子さんのエッセイ。知的で凛としている彼女の人柄がよく現れていました。

[お餅さんの感想 · 2017年7月13日]

イージーリーディングとして買った本。思ったよりよかった。
貴重な既婚子持ちの友人と普段話していることの延長のような、それでいて示唆に富む箇所や心がほっこりする素敵なエピソードも数々。きっと日々いろいろ考えているであろうなー、と思わせる知的な文章、鋭い考察（ちょっとセルフプロデュース感が強くてなんかこっちが恥ずかしくなるけど）。

海外で子育て中の私には、だれか分かり合える人と交流できたような読後感。

【一人で過ごせる時間は将来必ずやってきます。それも、少しさみしく感じられほどに。】

先日旦那に子ども預けて美容院に行く途中、身軽に歩ける喜びを感じた直後にいつか子どもが離れていくことを思い寂しさに襲われたことを思い出した。この項を読んだ時泣きそうになった。

それほど有名ではない、普通にいそうなこの方が書いたものだからこそ、すんなりと入ってきた。

もっと毎日を大切に、今は手のかかる子どもたちとの時間を思い切り楽しもう、幸せを記録していこう。