殉死の構造 (叢書・死の文化 19)

著者 :
  • 弘文堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335250521

作品紹介・あらすじ

「忠臣蔵」や「阿部一族」を歴史的事実によって検証しつつ、殉死が忠誠心の現れであったという通説を覆す、スリリングな日本文化論。

感想・レビュー・書評

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  • 乃木希典将軍の殉死に影響を受けた森鴎外の小説を端緒として、武士の歴史における『殉死』を構造的に解き明かす。現代人の感覚からは遠い当時の武士たちの思考を覗ける良書。

  • 殉死とはなんであるのか、どういった人物が、どういった心持ちで行動に走ってしまうのか。といったことが書いてある。
    かぶき者と殉死の関係は面白かった。殉死は理決して当時の武家社会の理不尽な強要だったわけではなく、彼らのそのかぶき的、武士的気質から、自己陶酔的に生まれたものでもあったのだ。

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著者プロフィール

1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを勤めた。1992年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は『寛永時代』(吉川弘文館)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『歴史をつかむ技法』(新潮新書)、『流れをつかむ日本の歴史』『武士の人事』(角川新書)など多数。NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも数多く出演した。2020年逝去。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻+別巻4冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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