待っていても、はじまらない。―潔く前に進め

著者 :
  • 弘文堂
3.71
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本棚登録 : 166
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335551819

作品紹介・あらすじ

自分の道は、自分でつくる。

時代が激しく変化する中で、先輩たちの背中を見つめて、じっと待っているべきなのか。同期と比較をして、自分の立ち位置を見つけていくべきなのか――。
いま、一歩を踏み出すあなたに、勇気の出る言葉を。
潔く前に進め。

●対談:渡辺雄介(脚本家)/白岩 玄(作家)/松居大悟(映画監督)/芦沢ムネト(芸人)/古市憲寿(社会学者)/清野とおる(漫画家)

感想・レビュー・書評

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  • 第三章の『1/500でなく1/1になれ!』のお話しが、涙が出てしまう程好き。

    これ、頭で思うのは簡単だけど、心から言うのは決して簡単じゃない。

    自分の原体験から来る「自信」だけじゃなくて、周りの人からの「愛情」であったり、それへの「感謝の気付き」があって、はじめて成り立つものではないか?

    今の私は、ありがたいことに、「自分が何者か?」ではなく、過去の原体験から『自分が何者でいたいのか?』『そのためにどんな行動が必要か?』の方が大事だ!と心から言えるし、そう行動しているつもり。

    だけど、いざお仕事始まって、友達とも会えなくて、普通に自信無くした時にも、この1/1だと言える強さを持っていたいと思った。

    また、就活でビジョンはって聞かれたときに、本当に素直に出てきた言葉は『人を応援したい』『手段はまだ分からないけど、自分が形にしたものが見知らぬ誰かの一瞬の元気や希望になったら、めちゃめちゃ嬉しい』だった。

    著書の中の、『広告は応援だ!』という言葉に惹きつけられ、広告業界かっこいいってなったけど、、コピーライターとかクリエイティブをやるぞ!っては自分の中の納得感という意味での自信がなくてまだない。だからまずは一人の人間として言葉にこだわってみたい。

    応援の手段の一つが今のところ言葉。
    他にも色々見つけていきい。

  • 2019.9.28
    コピーライターの阿部さん。1986年生まれだから、この本を書かれたときは30歳やったのか・・
    真っ直ぐな人、そういう印象。物事への向き合い方がとてもシンプルだ。
    会いたい人には会いに行く、やりたいことには手をあげる、やれるようにやり方を考える。本当にそう思う。
    前から読もうと思ってたけど、このタイミングで読めてよかった。

  • 2020.4.29読了。なんというか、読後感がすごく心地よかった。清々しいというか。タイトル通り、読んでいるうちから動き出したくなる気持ちが湧いてきて、月並みな言葉だけど、一歩を踏み出す勇気をもらえた気がします。著者と交友関係のある、いろんな業界の人のインタビューと、そこから導き出される著者のエピソードのバランスが良い。著者は過去の失敗や恥ずかしい思いなんかも正直にさらけ出していて、すごく好感が持てました。

  • 仕事で悩んでくよくよしているときに読んだ。
    すっごく元気が出た。

    阿部さんは、あるイベントでたまたま登壇されていて、そこで初めて知ったのですが、さすがコピーライター、プレゼンの言葉一つ一つがすごく素敵で、プレゼンというより小説か何かを朗読してるかのようで、一気に興味が湧き、執筆された本を読んでみようと思った。
    これだけ活躍されていて、素敵な言葉を紡ぐ阿部さんは、きっと昔からセンスがあったんだろうと思っていたら、もともとは人事で配属されて、そこから試験を受けてコピーライターになったものの、頑張っても頑張っても芽が出ない、という時期を経験されたと知って驚き。
    でも、自分なりのやり方で、まっすぐ素直に好きなことに向き合い続けた結果今があるのだそう。
    まだまだ諦めるのには早すぎるなと思いました。
    もっと頑張って足掻いて思いっきりやってみようと思わされました。


    ==========
    コピーは二つの接続詞「たとえば:具体的な話からこれまでとは違う視点や切り口が見えてくる」「つまり:再定義」から生まれる

    松居:
    なんかすごいことしたいって口だけの人も多い。そういう人を見るとまず、行動したのか?自分の好きな人、憧れてる人に少しでも認識してもらえるようなことしたのか?という気持ちになる
    批判するのは簡単。でもいつまでもそっちの立場でいいのか?

    1/500として、自分がどうか考えることも大切だが、まずは何よりも1/1、周りからどうこうじゃなくて、自分がどうありたいか

    資本主義から関係主義へ
    仕事でお金を稼ぐことよりも、仕事で信頼をどれだけ稼げるか、つまりお金を豊かにするのではなく、心を豊かにする行き方があってもいいのではないか。

    自分の信じるものを発信する

    相手の役に立てる自分を育てること。そして繋がる姿勢をもつこと。自分は何で、何を発信するか。

    精神科医 熊谷晋一郎「自立は依存先を分散させることだ」

    生きてて良かったと思える時間をつくることが僕の豊かさなんだと。「大量生産・大量消費」ではなくて「夢中生産・夢中消費」

  • 押し付けがましくなく、でも静かに背中を押してくれるような本。自分が役に立つ人間になることで人間関係が広がっていく。

  • 914.6

  • Azabu

  • ◆自分の道って、どうやって作るの?
    「やってみたいことはあるけど踏みだせなくて…」「どうやって始めていいかわかんない」「チャレンジしたいけど、できるか不安なんだよね」。こんなキモチに応えるヒントが、この本には山のように書かれています。

    脚本家、作家、漫画家、芸人、社会学者、映画監督。一見なんの共通点もないように見える6人とコピーライター阿部広太郎さんの会話を通して、それぞれがどのように今の道を築きあげていったのかをひも解いていきます。

    読んでいくうちに、ホントになんていうか、反省しました。たとえ何もできないまま舞台に立ってしまっても、怯まずに思いきり自分を出しきった人が次のチャンスをつかめるんですね。

    どうしたら神様がウインクしてくれるか。それは、神様に見つけてもらえるように、まずは動いてみることなのかも。やってみたら案外楽しくないかもしれないし、その先にもっと面白いものを見つけてしまうかもしれない。たくさん挫折して落ち込むかもしれない。全部、やってみないとわかりません。

    踏みきれない人も、楽しいことを探してる人も。人生が丸ごと変わることはないかもしれないけど、この本は確かに読む人のこころに足跡を残していくと思います。

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著者プロフィール

1986年生まれ。埼玉県出身。慶應義塾大学経済学部卒。98年電通入社。人事局に配属後、コピーライターに。言葉の力を味方につけて「世の中に一体感をつくる」コンテンツを企画する。映画、テレビ、音楽、イベントなど、エンタメ領域からソーシャル領域まで境界を越えて取り組んでいる。映画「アイスと雨音」、映画「君が君で君だ」、舞台「みみばしる」プロデューサー。ソーシャルエンターテインメントの「ダイアログ」シリーズのクリエーティブディレクション。BUKATSUDO講座 「企画でメシを食っていく」主宰。著書に『待っていても、はじまらない。-潔く前に進め』(弘文堂)、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社)、『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

「2023年 『あの日、選ばれなかった君へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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