烙印 (探偵クラブ)

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  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336035608

作品紹介・あらすじ

追いつめられた青年が仕組んだ巧妙な殺人計画とその顛末を描く「烙印」、書簡体の本格短篇「偽悪病患者」等の傑作で、江戸川乱歩、甲賀三郎とならぶ人気を博した大下宇陀児は、犯罪の動機や事件に巻き込まれた人物の心理を深く掘り下げ、独自のロマンチック・リアリズムを確立した。奇抜な毒殺方法を扱った倒叙物の佳作「爪」、家庭内の悲劇を淡々と描いて感動を呼ぶ「灰人」、子供の視点で犯罪の進行をとらえた「毒」、掘出し物の骨董をめぐるユーモラスな「金色の獏」、グランギニョルふうの都市幻想譚「魔法街」に、戦後の傑作「不思議な母」「蛍」の全9篇。日本探偵小説界に新しい途を切り拓いた巨匠の代表作を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 烙印
    新青年 1935年6月、7月


    文學時代 1929年8月


    新青年 1931年1月

    灰人
    新青年 1933年1月

    偽悪病患者
    新青年 1936年1月

    金色の獏
    文芸倶楽部 1929年3月

    魔法街
    改造 1932年1月

    不思議な母
    ロック 1947年4月


    宝石 1960年8月

    解説 権田萬治
    犯罪小説の優れた先駆者

    大下宇陀児著書目録 山前譲編

  • 様々なタイプの宇陀児が楽しめる短編集。
    今まで同時代の探偵小説の中ではロマンチックサスペンスな印象が強かったので、子供視点で書かれた「毒」やファンタジーっぽい「魔法街」など、こんなのも書くんだとちょっと驚いた。この人の作品はもっといろいろ復刊してもいいのにと思う。
    ベストは他のアンロソジーで既読だったがやはり「偽悪病患者」。

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著者プロフィール

1896-1966。『新青年』系の探偵作家。変格探偵小説の雄。「石の下の記録」で探偵作家クラブ賞受賞。

「2017年 『見たのは誰だ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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