- Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336041081
作品紹介・あらすじ
怪奇幻想に関する事典。ゴシック・ロマンスからモダンホラーまで、怪奇幻想作家300人余の伝記情報と作品解説、映画・音楽・美術における「幻想作家・作品」、邦訳書誌を掲載。付録として、本邦怪奇幻想文学アンソロジー・リスト、叢書・全集リスト、巻末に、収録項目詳細目次(50音順/アルファベット順)付き。
感想・レビュー・書評
-
幻想文学大事典と謳ってはいるが、原題が「Encyclopedia
of Horror and the Supernatural」とあるように、焦点は
怪奇と超自然寄りであり、いわゆるファンタジーを想像して
いると肩すかしを食らうかも知れない。そして対象も文学
だけではなく、絵画や音楽、映画作品から映画監督・俳優に
まで及んでいる。読んでいて楽しい書物であることは間違い
ない。今回「幻想文学読みたいリスト」にさらに数冊加える
ことになってしまった。本当に読み切れるのか?俺(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高価で重厚な事典です。
原書は1986年。その後も補足されているので大丈夫。
幻想文学と言っても文字作品だけでなく、映画やクラシック音楽まで、掲載されている事項は広範です。
そこにはファンタジー、ホラー、SFといった想像力を駆使した表現作品を網羅した結果、そこには想像力の自由と、その探求の軌跡が結晶となっています。
ブロンテ姉妹だって、クライブ・バーカーだって、デヴィッド・クローネンバーグだって、ショスタコーヴィッチだってこの「幻想文学」に含まれるんだ。
読んでいて楽しい事典。
そして日本語版編集者による資料補足も参考になる。
これは、邪魔されず静かな、想像力を飛翔させられる、「夜に読みたい事典」です。