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- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336044433
感想・レビュー・書評
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新雪の上に忽然と残された二足歩行する蹄鉄の跡。生垣を乗り越え建物をも通り抜けて行きついた先には殺害死体が。足跡の出現と付随して現れる青い女の亡霊。すわ人智を超えた魔物の仕業か。という怪奇色豊かなミステリ。もちろんミステリであるからには手品の種はあり、新雪上の足跡というのは使い古されたもののひとつなので、犯人がいかにして不可能に見える足跡を残しえたかというのはミステリを読みなれた人には見え見えではある。怪奇色を拭い去ってみれば、現実にはかなりアクロバティックなこともやらなきゃならないし、だいたい雪に閉ざされた集落で関係者も限られるので、犯人の予想も難しくない。天窓の周りの足跡とか大変だし、これだけの小細工を誰にも見とがめられずにできるのかというのも相当無理があるような。
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