魔王の足跡 世界探偵小説全集 (43)

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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336044433

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  •  新雪の上に忽然と残された二足歩行する蹄鉄の跡。生垣を乗り越え建物をも通り抜けて行きついた先には殺害死体が。足跡の出現と付随して現れる青い女の亡霊。すわ人智を超えた魔物の仕業か。という怪奇色豊かなミステリ。もちろんミステリであるからには手品の種はあり、新雪上の足跡というのは使い古されたもののひとつなので、犯人がいかにして不可能に見える足跡を残しえたかというのはミステリを読みなれた人には見え見えではある。怪奇色を拭い去ってみれば、現実にはかなりアクロバティックなこともやらなきゃならないし、だいたい雪に閉ざされた集落で関係者も限られるので、犯人の予想も難しくない。天窓の周りの足跡とか大変だし、これだけの小細工を誰にも見とがめられずにできるのかというのも相当無理があるような。

著者プロフィール

本名シリル・ノーマン・ベロウ。1902年、イングランド南部イースト・サセックス州、イーストボーン生まれ。詳しい経歴は不詳。生後間もなく一家でニュージーランドへ定住し、カンタベリー大学へ進学。第二次世界大戦中に六年間の軍役に就いたとされている。34年に“The Smokers of Hashish”でデビューした後、57年までに合計二十冊の長編ミステリを書いた。20年近い沈黙を経て、79年に旧作の改稿長編”The Ghost House”を発表するが、それ以降は筆を断ったのか作品が確認されていない。86年死去。

「2019年 『十一番目の災い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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