スターメイカー

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336046215
#SF

作品紹介・あらすじ

肉体の束縛を離脱した主人公は、時空を超え、太陽系の彼方へと宇宙探索の旅に出る。棘皮人類、共棲人類、植物人類など、奇妙な知性体が棲息する惑星世界。銀河帝国と惑星間戦争、生命の進化と諸文明の興亡。そこでは星々もまた、独自の生を営む生命体であった。そして、銀河という銀河が死滅する終末の時がやって来る。星々の精神と共棲体を築いた主人公は、至高の創造主「スターメイカー」を求めて旅立つが…。宇宙の発生から滅亡までを、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。そのあまりに冷たく美しいヴィジョンゆえに「耐えがたいほど壮麗な作品」(B・W・オールディス)と評された名作。

感想・レビュー・書評

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  • ステープルドニアンは全てのSF作家の夢の一つだそうですが、そのステープルドンの代表作。

    宇宙のはじまりから、滅亡、その先までを壮大という言葉では足りないほど大掛かりに描きます。


    あるイギリス人が突然肉体の束縛を離れて、時空を超え宇宙のかなたへと探索の旅に出ます。
    主人公は宇宙中のさまざまな「人類」たちに出会い、観察し、その一部になって惑星間戦争・恒星間の共棲・銀河間の繋がりなどを「経験」します。
    さらに至高の創造主「スターメイカー」との出会いを経て、また地球の一人の人間に戻ってくるというお話し。

    「銀河」という一つの精神の一部にまでなってしまった主人公が
    ただの人間になってしまってから回顧するという本なので、
    あまりにもヒトの理解をかけ離れた事象について

    「人間である本書の著者に言えることは何もない」

    とばっかり言っています・・・。

    壮大すぎてちょっと読むのが大変。
    少しずつ少しずつ読み進めてやっと読み終えた感じです。

    SF者なら読んでおいても損はない1冊
    「バーナード嬢曰く、」でも神林がネタにして(というか独り言にして)ましたね。

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    ・ディアスポラ

  • <poka>
    幽体離脱から始まる、まるで見てきたような宇宙創世記。
    読むのはちょっとたいへんだったけど、おもしろいです。

    <だいこんまる>
    見てきたなら証拠を出せぇ!

  • オラフ・ステープルドンという人の書いたSF。というか想像力の極致。
    いきなり、主人公が想像力の飛翔により、銀河系を超える旅に出てしまう。どこまでもイマジネーション広げていって、どうしようもなく広げてしまった世界。ともかく壮大。「ハイペリオン」シリーズの壮大さに感動した者ではありますが、この物語の想像力の前にはあの「ハイペリオン」も敗北でしょう。
    いや、「ハイペリオン」は愛しているのだけれど。

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著者プロフィール

オラフ・ステープルドン(Olaf Stapledon):イギリスの作家、哲学者。1886年生まれ。初の著作『現代の倫理学』を発表した翌年、『最後にして最初の人類』(1930)で注目を集め、『スターメイカー』(1937)など、独自の哲学的思弁とヴィジョンに満ちた壮大な宇宙年代記は読書界に衝撃を与えた。他の代表作に『オッド・ジョン』『シリウス』(いずれもハヤカワ文庫)がある。1950年没。

「2024年 『最後にして最初の人類』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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