煙が目にしみる : 火葬場が教えてくれたこと

  • 国書刊行会
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336060716

作品紹介・あらすじ

「初めてひげ剃りをした死体のことを、女は死ぬまで忘れない。ファーストキスや初体験以上に」――20代の女性火葬技師が本音で真摯に〈愛と死〉を哲学する、ニューヨークタイムズベストセラー待望の邦訳。からっと明るくチャーミングで熱い、笑いと涙の葬儀屋奮闘記。

感想・レビュー・書評

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  • ☆4.2

  • 東2法経図・6F開架:673A/D89k//K

  • 「初めてひげ剃りをした死体のことを、女は死ぬまで忘れない。ファーストキスや初体験以上に」――20代の女性火葬技師が本音で真摯に〈愛と死〉を哲学する、ニューヨークタイムズベストセラー待望の邦訳。からっと明るくチャーミングで熱い、笑いと涙の葬儀屋奮闘記。(アマゾン紹介文)

    紹介文、すごく俗っぽいな。
    「からっと明るくチャーミングで熱い」でいいと思います。
    とても読みやすく、また、考えさせる内容で、一気読みしたのが少しもったいなかったかなぁ、と。

  • 現在は大半の死が病院で看取られ、家の中で人が死ぬことは少なくなった。死や遺体は、昔よりもっと隠されて触れることが激減した。23歳の女性が葬儀屋で奮闘する。ちょっと食事中には読めないシーンもあったけれど、ユーモアたっぷりで、同僚の面々も味のあるキャラクター。面白かった。死について語っているのに、なぜか生気が高まるというか元気が出る。邦題もジャケットも○

  • 新聞の書評に惹かれて読んだが、けっこうグロい描写も多かった。葬儀場で働いた筆者ケイトリンだからこそ書きえた人間の死の真実!人は死んだ時点から腐敗がはじまり、腐っていく人間の皮膚はグリーンなどの蛍光カラーになる、太った人間を焼く時はものすごい悪臭がする、
    太った人間を火葬すると、脂肪が燃えて黒い煙が出て、ひどいときは脂肪が溶けて流れ出す等…!
    アメリカで主流となっているエンバーミングは、土葬のための、死体を腐敗から守る方法なのだ。
    かれこれ40年前、大学でイヴリン ウォーの「THE LOVED ONE」(囁きの霊園)を授業でやって以来、葬儀業界に興味を持ってしまうのはなぜだろう。

  • とても刺激的で楽しかった
    死の穢れという感情はどこにでもあるんだと思った
    葬儀人もまたイメージが伝染して気味悪がられるのか。
    「自然体は不自然」の章ではなんかうるっときた。
    死体は死体なのだとはっきり理解したからだろうか。
    現代人は死から離れすぎているという指摘には唸らされた
    ちょいちょい日本のことが出てくるのでくすぐったい気分になる。

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著者プロフィール

1984年ハワイ州オアフ島生まれ。ロサンゼルス在住。シカゴ大学で中世史を学び、卒業後、サンフランシスコの葬儀社に勤務。サイプレス・カレッジ葬儀学校にて葬儀ディレクターの資格を取得、複数の葬儀社に勤務したのち、土葬、火葬、直葬、自然葬など、故人や遺族の希望に沿う多彩な葬儀をプランニングする葬儀会社〈Undertaking LA〉を2015年に設立した。ウェブサイト〈The Order of the Good Death(www.orderofthegooddeath.com)や、雑誌や新聞への寄稿、テレビ出演などを通じて、死や葬儀に関する情報の提供を続ける一方、〈Ask A Mortician〉というチャンネル名でYouTubeにさまざまなテーマを取り上げた動画を投稿している。


「2016年 『煙が目にしみる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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