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- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336060914
作品紹介・あらすじ
短編小説の名手と謳われ、都会に暮らす人々の日常にかいま見える暗い人生の哀歓と心理の機微を洗練の筆致で描き出してきた神吉拓郎。当代切っての居酒屋・食エッセイの書き手として呼び声も高い大竹聡が編者となり、奥深い神吉拓郎の作品世界の魅力を余すところなく伝える傑作選。
感想・レビュー・書評
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都会の中年男性の悲哀、哀愁を短い短編小説として小気味よく描いた作家神吉拓郎の傑作選。
神吉拓郎は直木賞も受賞された作家なのに知ったのはつい最近。先日読んだ荻原魚雷のエッセイ #中年の本棚 で紹介されていて興味を持ち手にした次第。
今読むと昭和の香りしかしないが、当然、当時はそれが当たり前の世の中。登場人物や設定も何処かの街にありそうな感じ。そして驚きの結末がある訳ではないが読了後はなんとも言えない余韻が楽しめる。昭和の人間模様を描いた5分とわ10分間ラジオドラマ的。マンガの例えだと『黄昏流星群』とか『深夜食堂』のテイスト。
また食べ物を扱った作品も収録されているが、これはこれで読むと食欲をそそる名短編。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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