- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338081641
作品紹介・あらすじ
約500の企業を育て「日本資本主義の父」とよばれた男。農家に生まれて、討幕派、幕臣、新政府の役人と立場を変え、やがて民間の企業人となった男の波乱と冒険に満ちた軌跡を描く歴史青春ストーリー。
感想・レビュー・書評
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新紙幣になる渋沢栄一がどんな人物か、児童向けに書かれた本書でザックリわかったので良かった。
幼少期から家業の手伝いで商売を学び、裕福な農家であったが、旧来からの年貢など一部の権力者に集中する制度や身分上の不平等に疑問を持ち続けていた。
3ヶ月程の短い海外視察を経て、日本に足りないものを吸収して、帰ってから実行にうつしたバイタリティーや先見性が物凄いと思った。
日本経済に銀行制度と株式会社制度を普及させ、現在でも活躍する企業の礎を築いた。 民間経済の活性化に貢献したことによって、「日本資本主義の父」と呼ばれるようになったという。
なるほどー紙幣になるに値する人だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一部は、幕末から明治初期にかけての、青年栄一を主人公にした物語、第二部は、日本の資本主義の父と呼ばれる渋沢の功績を紹介。
十代前半向けに書かれていて、読みやすく分かりやすかった。 -
話が淡々と進んでいって、とても読みやすかった。
内容も、なんだか今まさに起きていることのように感じれて、話に感情を乗せやすく楽しんで読めた。 -
ざっくりわかった。NHKのドラマをなぞれました。
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ざっと渋沢栄一さんを知ることができてよかった。
初めは、さらっと読みやすいと思ったが、
ふりがなが多くて読みにくさを感じたのと、
あっさりし過ぎていたので、大人向けの本を次は読むことにする。
官尊民卑を嫌い、独占せずに協力して公共で行い、より良い社会を作る。
素晴らしい方だ。
渋沢さんが、今の日本を見たらなんと仰るだろう。
今の日本は、私利私欲の資本主義に見える。
私も思いは渋沢さんと同じだ。
よい社会にするために、自分にできることはなんだろう。
考えながら、論語と算盤を読むことにする。
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渋沢栄一について、第一部立志篇で大政奉還後、欧州からの帰国までを、第二部知命篇で明治維新後・短期間で役人を辞めて民間人として生きた時代を描いている。第三部には栄一と同時期を生きた実業家たちを収録する。
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2021.07.13
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裕福な農家に生まれた渋沢栄一は、江戸・明治・大正・昭和を生き、約500の企業を育て「日本資本主義の父」と呼ばれました。彼の育った時代は、日本は歴史の曲がり角。これまでの外国との関係がこれまでと大きく変わっていく中で、彼は世の中を変えたいと思うようになります。現在の幕府の体制ではいけないと考え、尊王攘夷の仲間と城の乗っ取りを計画しましたが、断念。追われる身となった彼は、以前に誘われていた、のちに最後の将軍となる一橋家の慶喜に仕えることになります。そこで外国に行く機会を得た彼は、日本と外国との差を見ることになり…。
渋沢栄一の人生と彼のおこなった活動、明治時代に活躍した実業家たちを知ることのできる本です。