朝のひかりを待てるから (Y.A.Books)

  • 小峰書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338144186

作品紹介・あらすじ

人生をさかさまに生きられたら、人はもっと幸せなのに…。そうすれば人は皆、あたたかな部屋の中でママかパパのおなかの上で一生を終えられる。やわらかな朝のひかりを待ちながら…。コレッタ・スコット・キング賞、マイケル・L.プリンツ賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 少年視点で描かれているところが、とても興味深い。他にはなかなかない、作品だと思う。
    過去と現在を照らし合わせる構成もよかった。
    警察沙汰になる下りや、母と父の違いなんかも、ぐっときた。

  • 16歳で父親に,そして彼女は植物人間に・・・多くを語らない静かな物語。

  •  16歳で父親となってしまったボビーは、生後間もない娘のフェザーを周囲に甘えることなく、たった一人で育てることに…。まだまだ遊びたい盛りに、Tシャツに赤ちゃんのにおいをさせて、細切れに眠りながら、気を遣って暮らす毎日は、言葉にするほど楽なことではなく、ボビーは、すべてが始まったあの日を思い出す…

     ブックトークで紹介された1冊。16歳で赤ん坊を育てるボビーの「いま」と、すべてが始まった「あのころ」とが交互に語られていきます。
     10代の妊娠に関して周囲がどう思うか、どう対処するか…10代の性に関しても日本とアメリカでは、随分違うだろうと感じました。もちろん10代の子育てが並大抵でないことは想像がつきます。
     なぜボビーが一人で子育てしているのか、子どもの母親はどうなったのか…もやもやしながら、読み進んでいくと、次第に様々なことが明らかになっていきます。

     この本のボビーは同じ作者の『天使のすむ町』に出てくるそうです。街の名前は記憶にあったけど、肝心なところは覚えてなくて…。機会があれば、読み返してみたいもの。

  • あっというまに読んじゃった。
    主人公の、ガールフレンドを想う気持ちと赤ちゃんを想う気持ちと責任感と遊びたい誘惑の中でゆれる気持ちが切なくて。

  • 16歳の誕生日、「ぼく」はガールフレンドの妊娠を知る…。

    現在と過去が交互に繰り返される物語。今「ぼく」は学校に通いながらフェザーを育てている。ママは「あなたの子どもだから」と言って手伝ってはくれない。

    子どもを作って生むだけなら誰にだってできる、と私はできちゃった結婚とか策略的な妊娠とか醒めた目で見てるんだけども、実際に育てていく大変さはどれだけの人が予想してるんだろう。子どもの一生分の責任を持たないといけないなんて無理、私には。

    「ぼく」にとって子どもができたこと、そして育てることはとても大きなこと、世界がひっくり返ってしまったようなことなのに、周りの友達の生活は何一つとして変わっていない、そのことがぼくに重くのしかかってくる。自業自得といえばそれまでだけど、子どもができた!ハッピー!じゃなくて、重々しく話が進んでいく。気が晴れない。生徒に読ませたいけど、きっとおもしろくない、って言って放り出しそう。無計画に子ども作っちゃう子はきっと読みきれないと思う…。

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