- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338235136
感想・レビュー・書評
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漫画リエゾンより影響を受けて。
同じことを繰り返している子、拘りの強い子、このようなことに常軌を逸しているとみなされる自閉症の子どもについて分かっていただけたらそんな願いが込められた一冊。
物語からはどこあたりが…となんとなくしか掴めなかったが、臨床心理士である酒木保さんが綴られた最後のメッセージには私にとって学ぶべきものがありました。
自閉症とはなんぞや、、そんれはこの道を30年追求してきた酒木さんですらまだ未踏。なのでこの一冊をよんだからといって自閉症がすぐにわかるはずもないけれど、接し方・捉え方のヒントにはなったような気がします。
それは ″解ることにこだわらないこと″
解ることにこだわり、解るための手立てをいつも考えてしまい子どもへ負担をかけてしまったことがあったと書かれていました。
「解ろうとすることとは、自分の物差しの押し付けである」と。
これは、自閉症の子供への接し方だけに問わず全ての対人関係で言えることだなと感じます。
目に見える大きな凸凹に対しては、人は寛容になりやすい。けれど小さな凸凹には、冷たい(ことがある)。
人は助け愛いながら繋がりを持つために、目には見えない凸凹をみんな持って生まれてくるのではないかな…と思いました。
完璧にうまれてきたら、他者を必要としなくても独りで生きていけちゃうし…そんな世界は悲しいなと…寂しがりやな私の考えですが。
解ろうとせず ″どんなあなたでも受けとめます″という心と態度を示し続けることが大切なのかな、、そう思いました。
酒木保著「自閉症の子どもたちー心は本当に閉ざされているのか」PHP新書 読んでみたいです。
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子どもたちの心のなかをのぞきたいと思うことがある。なにを考え、何を感じ、何を思っているのか。この絵本の主人公のように、心のなかにはたくさんの思いがつまっているのだろう。それを解るようになりたいと読後に思った。しかし、巻末の臨床心理士の酒井保さんの自閉症についての解説にはこう書かれていた。「解ろうとすることは、自分の物差しを押しつけること」「私が解ることと、彼らの存在には何の関係もないこと」「私とは無関係に、彼ら一人ひとりが自分の思いと流儀を持った一個の存在として、ここにいるのです」。まさに、この絵本の描いていることだ。
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ぼくに聞こえる音が、あなたにどう聞こえているかなんて、考えたこともないし、わたしに聞こえるこの音が、あなたと同じに聞こえていることは、疑いようもないことだけど、そうでもないんだなあ。そんな子を知ってる。そして一緒に生きている。
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理解したいということが先入観だったなんて。
解ろうとすることが自分の物差しの押し付けだったなんて。
自分の思いと流儀を持った一個の存在として。 -
「てん」や「っぽい」のレイノルズさんの作品。言葉は少ないけど、今ここにいる自分をわかってほしい気持ちと、それをわかってくれる人がいることの大切さがよくわかる絵本。
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3y6m
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物語自体は、言いたいことは大人には何となくわかるのですが、正直難しいです。
それよりも巻末の酒木さんが自閉症について書かれた言葉が胸を打ちました。
理解したいという考え方そのものが既に先入観。
解ろうとすることが自分の物差しの押し付け。
自閉症の子どもに限らず、日常的に自分が人に対してやってしまっていることだと思います。
一人一人が一個の存在、という当たり前のことを当たり前にして認められるようになりたいです。 -
自閉症の子どもの話。そこにいることに気がついてくれた子どももいる。自然なかたちで出会えたらいいのだけど。
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いるだけで良い