- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784339078145
感想・レビュー・書評
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恐怖を感じる経験はスローモーションになる=刺激が多い=多い刺激があるなら長い時間が必要なはず=スローモーションに感じる。
こどもの頃の時間が長く思うのは、刺激が多いから。大人になると少ないので、時間が短いはずだ、と脳が考えるのであっという間に1年、と考える。長く充実したものにするには、感情を揺さぶる体験をして記憶密度を高めること。
赤ん坊は顔らしいパターンを喜ぶ。
クロノスタシス感覚=目線の切り替え時には、視覚情報が脳に入らないようにして混乱を防ぐ=急に時計をみると、みたときの1秒は長く感じる。
フラッシュラグ効果=動いているものは先に進んでいるように思う。サッカーでオフサイドが多くなる理由。それをなくすトレーニングを審判はしている。
下手な動作はみないほうがいい=模倣運動伝染。他者の動作を見るとき、脳は自分で行うようにシミュレーションしている。結果を予測すると、下手になりやすい。
コンソリデーション=運動を休んでいるとき、運動の形が固まる。ひたすら練習するより、途中で休みを入れたほうが運動記憶が安定化する。
やる気は側坐核から出ている。
読みずらい文字のほうが覚えやすい。文字の大きさは関係ない。記憶に関しては直観に反することが多い。
選択盲=自分で選択したのち、他者にすり替わっても選択理由を述べる。選択理由は後付け。
悪い結果は人のせい、良い結果は私のせい=利己的帰属バイアス
泣くから悲しい=身体反応は感情に先立つもの。顔面フィードバック仮説。
スマホの上へのスワイプは、ポジティブな反応があり、下向きは逆。
上を向いて歩くと、前向きになれる。
脳を見ると能力がわかる。タクシー運転手は、海馬後部が発達している、ゲームが得意な人はは後頭頂野、友達が多い人は偏桃体、が発達している。
努力によって脳構造が変わる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな事例に納得
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初学者向けの面白研究紹介。授業のネタになるトピック多し。「ほんまかいな」みたいなものもあり,卒論で追試したら面白いかもと思う。「スマホスワイプで気分上々」とか試してみたい。実際に研究ベースに乗せるには論文読むことは必須だけど,アイディアも何もない人にはとっかかりになる。
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10 ヒトが他者と関わるしくみを明らかにする[阿部匡樹先生] 3
【ブックガイドのコメント】
「脳科学の最新かつ興味深いトビックを、最前線の現役研究者が紹介している。」
(『ともに生きるための教育学へのレッスン40』68ページ)
【北大ではここにあります(北海道大学蔵書目録へのリンク先)】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001729017 -
系推薦図書 3系(情報・知能工学系)
【配架場所】 図・3F開架
【請求記号】 491.371||MI
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=181574 -
日常生活で見聞きする27つの「どうして?」が、心理学や神経科学の見地に基づき説明されている本。
「天井のしみが人の顔に見える」「読みづらい字のほうが覚えやすい」「脳を見れば能力がわかる?」などなど、研究の定番~最先端のトピックスが、初学者に向けて書かれています。また、引用文献や用語集も充実しています。