日常と非日常からみる こころと脳の科学

制作 : 宮崎 真  阿部 匡樹  山田 祐樹  井隼 経子  小野 史典  門田 浩二  門田 宏  河内山 隆紀  高橋 康介  戸松 彩花  羽倉 信宏  平島 雅也  吉田 真一 
  • コロナ社
3.67
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784339078145

感想・レビュー・書評

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  • 恐怖を感じる経験はスローモーションになる=刺激が多い=多い刺激があるなら長い時間が必要なはず=スローモーションに感じる。
    こどもの頃の時間が長く思うのは、刺激が多いから。大人になると少ないので、時間が短いはずだ、と脳が考えるのであっという間に1年、と考える。長く充実したものにするには、感情を揺さぶる体験をして記憶密度を高めること。

    赤ん坊は顔らしいパターンを喜ぶ。

    クロノスタシス感覚=目線の切り替え時には、視覚情報が脳に入らないようにして混乱を防ぐ=急に時計をみると、みたときの1秒は長く感じる。

    フラッシュラグ効果=動いているものは先に進んでいるように思う。サッカーでオフサイドが多くなる理由。それをなくすトレーニングを審判はしている。

    下手な動作はみないほうがいい=模倣運動伝染。他者の動作を見るとき、脳は自分で行うようにシミュレーションしている。結果を予測すると、下手になりやすい。

    コンソリデーション=運動を休んでいるとき、運動の形が固まる。ひたすら練習するより、途中で休みを入れたほうが運動記憶が安定化する。

    やる気は側坐核から出ている。

    読みずらい文字のほうが覚えやすい。文字の大きさは関係ない。記憶に関しては直観に反することが多い。

    選択盲=自分で選択したのち、他者にすり替わっても選択理由を述べる。選択理由は後付け。

    悪い結果は人のせい、良い結果は私のせい=利己的帰属バイアス

    泣くから悲しい=身体反応は感情に先立つもの。顔面フィードバック仮説。

    スマホの上へのスワイプは、ポジティブな反応があり、下向きは逆。
    上を向いて歩くと、前向きになれる。

    脳を見ると能力がわかる。タクシー運転手は、海馬後部が発達している、ゲームが得意な人はは後頭頂野、友達が多い人は偏桃体、が発達している。
    努力によって脳構造が変わる。

  • いろんな事例に納得

  • 初学者向けの面白研究紹介。授業のネタになるトピック多し。「ほんまかいな」みたいなものもあり,卒論で追試したら面白いかもと思う。「スマホスワイプで気分上々」とか試してみたい。実際に研究ベースに乗せるには論文読むことは必須だけど,アイディアも何もない人にはとっかかりになる。

  • 10 ヒトが他者と関わるしくみを明らかにする[阿部匡樹先生] 3

    【ブックガイドのコメント】
    「脳科学の最新かつ興味深いトビックを、最前線の現役研究者が紹介している。」
    (『ともに生きるための教育学へのレッスン40』68ページ)

    【北大ではここにあります(北海道大学蔵書目録へのリンク先)】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001729017

  • 系推薦図書 3系(情報・知能工学系)
    【配架場所】 図・3F開架
    【請求記号】 491.371||MI

    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=181574

  • 日常生活で見聞きする27つの「どうして?」が、心理学や神経科学の見地に基づき説明されている本。

    「天井のしみが人の顔に見える」「読みづらい字のほうが覚えやすい」「脳を見れば能力がわかる?」などなど、研究の定番~最先端のトピックスが、初学者に向けて書かれています。また、引用文献や用語集も充実しています。

  • 心理学や脳科学の専門家が、それぞれの研究内容を分担して、まとめた本です。最新的なトピックが描かれており、最近の脳科学本に書かれている内容も多いですが、研究内容を詳細に書いており、その研究の背景などの流れもまとめられており、もう少し専門的に知りたい人やその分野に進みたい人に向いた本のように思います。それぞれのテーマは興味を引くような題名がつけられており(例えばオフサイド判定で誤審が起こりやすいわけ、など)、一般の人でもとっつきやすいと思います。

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