近松心中 加工訳 さらさら読む古典1 (あおぎり文庫―さらさら読む古典) (あおぎり文庫 さらさら読む古典 1)
- 梧桐書院 (2009年12月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784340130009
作品紹介・あらすじ
原作の味わいを残す加工訳で読む近松世話物、不朽の三作品です。「加工訳」とは、原文の表現を残し、(注)にあたることを訳文の中に組み込んだりするなどして、原作を読みやすいように加工したものです。従来は「現代語訳」、あるいは「原文+注」でしか読めなかった古典が、だれでも「さらさらと」読めます。すぐれた古典文学を存分に味わえる画期的なシリーズです。
感想・レビュー・書評
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近松の世話物「曽根崎心中」「心中天の網島」「冥途の飛脚」で男女の悲恋を書き分けています。悪人にハメられて心中するしかない「曽根崎心中」や死ぬことも出来ず衝動的に駆け落ちする「冥途の飛脚」は現代人にも共感できますが、「心中天の網島」は心中に至る必然性が共感しづらい。紙屋の治兵衛の妻おさんと遊女小春との間で、“女の義理”という美学が出てくるからです。近松の世話物は後期ほど人間の深奥に迫っていきますね。
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近松門左衛門の人形浄瑠璃の台本
曾根崎心中、心中天の網島、、冥途の飛脚の3作
男が女郎と心中する話です。
加工訳で読みやすく、入門書にぴったりの1冊 -
表紙の紙が固くて大きいせいか開き辛くて読むのがしんどかった。
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浄瑠璃の台本を現代風に加工訳したもの。
全て心中もの。
死ぬほど人を好きになるというのはどういうことか?
理解しがたいけど、少しだけだけわかったような気になれる。
そんな昔の人たちが羨ましい。