僕にできないこと僕にしかできないこと

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 47
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344000124

感想・レビュー・書評

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  • 進行性筋ジストロフィーにより首から下が全く動かない著者が企業の社長としてやってきたこと。

    本のタイトル通り自分に出来ないことは人に任せるが、自分にしか出来ることはがむしゃらにやる。

    失ったものではなく手元に残ったものを活かす。

    当たり前のようでもこれが出来ている人は少ないでしょう。

    自分が出来ることは何か。

    出来ないと思い込んでいるだけではないだろうか。

    問いかけられた本でした。

  • ・24歳で進行性筋ジストロフィーを発症し、首から下の運動機能を失いながらも、介護・福祉ビジネスのリーダー的存在として活躍する著者は2003年、米国ビジネスウィーク誌にて、トヨタ自動車の張富士夫氏らとともにアジアの代表的な指導者として「アジアの星」に選出。

    ・人間はみな、一時的な健康者にすぎない…人生という長いレンジでみると、僕らは一時的に健康な時代を送っているにすぎない。アメリカでは障がいをもた人つまりディスアビリティに対して、健康な人たちのことをテンポラリーアビリティ(一時的な健康者)と呼ぶようになってきた、これこそ正しい認識。例えば身体の機能を失った人たちの中には不満や文句ばかりいう人が多いが「文句ばかり言う前に己が生き抜くために本当に120%努力しているのかを問え」と言いたい。「たとえ脚は失われても、まだ手がありますよ」とにこやかに笑えるようになってほしい。「甘ったれるな、生障害を持った者たちよ!甘ったれるな、不自由な者たちよ!」と声を大にして言いたい。

    ・機能を失くせば失くすほど、発見する…自分が機能を失くせば失くすほど、何とかしてそれに対応する方法を見つけてきた。僕は悲観したり、後ろ向きに考えたりはしない。常に自分が置かれた状況を素直に受け入れ、それでも精一杯生きるためにはどうすればいいか、と考えてきた。

    ・人生はニコニコ顔で命がけ…同情は2~3日しか続かない。生き残るためにいちばん重要な姿勢は、爽やかであること。とにかく決して泣き言は言わずに、ニコニコ顔で爽やかに毎日を生きるべき。誰でも与えられた役割がある。人生というレースを爽やかに戦い抜こう。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4344000129
    ── 春山 満《僕にできないこと。僕にしかできないこと。200007‥ 幻冬舎》
    http://booklog.jp/search?keyword=%E6%98%A5%E5%B1%B1%E6%BA%80&service_id=1&index=All
     
     春山 満 車椅子社長 1954‥‥ 兵庫 大阪 20140223 60 /筋ジストロフィー
    /ハンディネットワークインターナショナル社長
    /「アジアの星 2003 ビジネスウィーク」
     
     春山 哲朗 満の長男 19850731 大阪 /
     
    (20140228)
     

  • 再読。何年も手元にあって、捨てられない本。
    24歳で運動細胞を徐々に破壊していく進行性の難病、進行性筋ジストロフィーを発症。介護ビジネスの第一人者でもある著者のエッセイ。

    この本を読むといつも、はっとさせられます。
    「優しさ」なんて曖昧なものよりも、フェアな関係を確立させることがこれからの医療・福祉業界には必要だと説きます。
    普通じゃ考えられないような、「それっておかしくない?」ということが、結構福祉の業界では当たり前に行われていることがあります。
    お年寄りや障害のある方への子どもに対するかのような話し口調や、サービスとは言えないような流れ作業の介護。
    それらを一刀両断、高価格でも質のいいサービスを提唱しています。

    私がこの本を好きな理由の1つは、一切の言い訳がないところです。
    事実を事実としてありのままに受け入れ、前向きに進むというのは、実際には簡単なことじゃないと思います。
    通常なら言い訳したり、環境を悲観したりしたくなるようなところを、120%の努力と不屈の精神で乗り越えていく様子に、とても勇気づけられます。

    常に妥協を許さず、最善の手を探し続ける姿勢を私も大切にしたいと思いました。
    何かを相手に伝えるなら、まずは自分が行動してその背中を見せることだという著者の姿勢も大好きです。環境に嘆きたくなったら、自分を甘やかしそうになったら読む本です。

    ・生き残るためにいちばん重要な姿勢は、爽やかであることだと気がつきました。
    ・「子どもを叱るな、来た道じゃないか。年寄りを笑うな、行く道じゃないか」
    ・(安岡正篤氏の言葉より)
    「死中有活」死を背にしたその中に活路を見出す。
    「苦中有楽」苦しみ抜く最中に楽しみを見つける。
    「忙中有閑」忙しさの中で見つける心の余裕。
    「壺中有天」壺の中からも満天の世界に通じる。
    「意中有人」尊敬できる人を心の師とする。
    「腹中有書」己を導く座右の書を携える。

  • すごいやつはすごい。
    ビジネスマンとしての成り上がりストーリー。
    別に琴線に触れるでもなく感銘を受けるでもなく、上辺で「すげーなー」としか感じない私の明日はいかに。

  • 【分類番号】14-09
    【保管場所】本社工場

  • この本は生きるとは何か?家族とは?仕事とは?生きるとは?を著者が自らのキンジストロフィーという病により首から下が機能しないという病気の中この世を生きていく強さ。ほんとすごいです

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