- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344000827
感想・レビュー・書評
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重信メイ氏の「秘密」から続けて図書館で借りて読みました。自分の頭で思考し行動を起こし道を選び取ってきた彼女の強さは、「剛」ではなく「しなやかさ」だと感じました。あとがきで彼女の弁護士が記した言葉、大阪のアパートの情景まで含めて、重信房子という人物を知るには良い一冊だと思いました。
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何のための闘争か
日本赤軍のリーダー格である著者が、娘へ向けたパレスチナの地での回想録。
学生運動から発生した彼女らのグループは日本に革命を起こすため、
世界に拠点を立地することを目論んだ。
だが、既存国での失敗から、生まれつつある国での活動を計画した。
それが、パレスチナである。
私は中東の彼此をイスラエル側からの情報メインで受け取っていた。
さらに、日本赤軍への先入観と併せ持って読み進めていった。
最初は彼女の話に共感し辛く、所々脈絡がなかったりと、いい印象はなかった。
しかし、多少誇張されてるだろうとは言え、彼女らがアラブ社会でのトラブルメーカーという印象は薄くなった。
(彼女らと関わる日本を意識して、もてなされていたのかもしれないけど)
ただ、イスラエルへの批判は一方的なように感じた。
ユダヤ人の、それこそパレスチナの比ではない、迫害の歴史と規模を考えると、
一概に侵略者として非難することは出来ないんじゃなかろうか。
それを背景としてちゃんと言及してほしかった。
それがないと、自分で見た現実だけを鵜呑みにして都合よく解釈しているようにしか見えない。
まぁ、イスラエルが現代にあのような手段をとるのも非難されうるとは思うけど。
嫌が応にも異国では日本を背負ってしまう。
彼女が彼の地で行った意味は何だったんだろうか。 -
「変えたい」意識。
この人は父親と同世代だし、
娘は私と1つ違い。
娘さんと会って話してみたいなぁ。 -
とてもまっすぐで魅力的な女の人という印象。
この人のまっすぐさは自分にはないので、憧れるところがある。
育ちが良いんだろうなぁ。
あんま好きじゃない。