- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344006874
作品紹介・あらすじ
血はつながらない。けれど確かに結ばれている。"親子"の絆が大きな反響を呼んだ『ぶどうの木』から2年。坂本家の7人の子どもたちは、こんなに明るく元気に育っていた。19年前"長男"を「施設上がりの子」と差別した人たちのいる場所へ。「リベンジ」を胸に引っ越した「丘の上の家」。そこでは、かつての無理解に変わって、温かいまなざしにあふれたうれしい出会いが待っていた!親が、信じ、愛し、あきらめないことですべての子どもが自分の花を咲かせていく。里親と里子、感動の軌跡。
感想・レビュー・書評
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『ぶどうの木』の続編。淳平君のことにも触れていて、それが嬉しかった。
里親制度。様々な理由で親と生活できない子ども達にはいいものだと思う。子どもには責任はないのだから、偏見なく子どもを迎え入れることのできる社会であってほしい。その入り口となるのが幼稚園や小学校。そこでの先生の対応次第でその子のそれからが大きく変わっていくことだってある。
そう思うからこそ、淳平君が通った小学校の校長や先生がまともな人だったら、淳平君を手放すことにはならなかったと私は思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすい本でした。
前作(ぶどうの木)に比べると、内容が軽い感じがしました(うまく表現できなくてすみません)。
里親関係の本を読んでいて常々思うのですが、里子の背景(両親・保護された時の状況・虐待の内容)などが明らかにされていないので(プライバシーの観点から重要なことですが)、里子の抱える問題や本質を理解することが難しい。
その結果、里親・里子の抱えている問題というのも曖昧模糊になっている所もあるように思います。 -
「ぶどうの木」の続編。
幾多の困難をものともせず、多くの里子を育てる坂本夫妻の奮闘ぶりと、
里子たちの成長の様子が記されています。
私は10代の頃からずっと、
子どもを産むのではなく養子を育てたいと思っていましたが、
果たして私は、坂本夫妻ほどに子どもを愛し、
子どもとともに生きることができるのか
ますます心許なくなってきました。
これからも私は子どもを産む気はありませんが、
私の身の丈を考え、
里子を育てる、という方法以外で
親と暮らせない子ども達への支援をしていきたいと思います。 -
出版社/著者からの内容紹介
大きな反響を呼んだ『ぶどうの木』の子どもたちはこんなに明るく元気に育っていた。親が信じ、愛し、あきらめないことですべての子どもが自分の花を咲かせていく。里親と里子、感動の軌跡!