中田英寿誇り

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013391

感想・レビュー・書評

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  • こんな面白いノンフィクションに出会ったのは久々だ。
    初め、どんな本なんだろ~って感じで
    本屋さんで立ち読みしてたんやけど、
    全てが知りたくなって、思わず買ってしもた…(笑)

    ヒデを追いかけるライターが、
    引退前にヒデの思いを伝えるために書いた本。
    ドイツ・W杯の日本代表とヒデの話がメイン。

    多分この本を読んだ人は、
    ヒデの「絶対に妥協しない精神」だとか、
    「どんなときにでも全力を尽くす姿」とかに
    大きな感銘を受けるのだろう。
    ヒデの精神力たるモノ尋常ではありません。
    なるほど確かに、
    飛びぬけてヒデがすごかった訳が分かった気がする。。。

    もちろん、そーゆうトコも読みどころではあるのですが。
    僕が一番興味を持った章は、「欧州での八年」というくだり。
    「移籍」を通じて、サッカー選手・代理人・弁護士などの
    リアルな仕事ぶり(というより苦悩!?)を
    (ほんのちょっぴりですが)疑似体験できました。

    P285からの引用
    -ほとんどの日本人はサッカー選手の移籍が複雑な要素をはらみ、
     困難であることを知りません。
     移籍が単なるサクセスストーリーではなく、
     激しい戦いを伴うことなど、想像もできないんですよ。

    仰るとおりです(笑)
    ペルージャ(ヒデが最初に移籍したイタリアのチーム)のオーナーが
    どえりゃ悪党だったなんて…。
    こらたまげたわー、ひえ~っ(汗)

    これを機に、交渉や法律にも興味を持つことができました。
    いや~、まだまだ自分の知らない世界があるんやねー(笑)

    最後にヒデさん。
    知り合いでもないのに
    勝手に呼び捨てしてすみません。。(笑)

  • 中田、かっこいいと思った。なんでかっこいいと思うのか。それは彼が自分のスタイルをもって、ひたすら自分に厳しく、それを貫き通しているから。そしてその強さは僕にはないもの。自分が目指すべき人物像を持つひとり。

  • 中田の海外でのキャリア、ドイツW杯での日本代表を深く掘り下げており、読み応えがあった。日本代表での中田の振る舞いはどうだったのか、考えさせられた。

  • 1

  • ヒデの引退とドイツW杯をテーマとしたドキュメンタリー。

    ヒデは引退したのだからもう少し生の声(本音)に迫ったものかと期待していたが、無難な内容になっている。

    ヒデのファンにはお薦め。そうでない人には…

    ちなみに私はヒデのファンではない。(別にアンチでもないけど。)

  • 傑出した才能の持ち主が、日本という国で、また、別の国でどう闘ったかを体験できる一冊だと思います。

  • 日本サッカー界のパイオアニア。公のメディアでは紹介されなかった中田英のプロフェッショナルな姿や意外なプレイベート、2006年W杯にどういう心持ちで望んでいたのかと。中田英に近い著者だから書けた一冊。

  • 作者の小松成美氏の講演があるのを契機に読んでみた。
    小松成美氏の明るく爽やかで、ユーモアのある話はとても面白く、人を惹きつける。
    この本は、サッカー選手中田英寿のサッカー人生と特に日本代表としのドイツワールドカップの試合について詳細に書かれている。ここまで露わにしていいのかとも思うが、事実を書いているので、と小松成美氏は語っていた。
    監督、選手との意志疎通の困難さ、日本代表選手の意識の違い、外国での移籍にまつわる契約や監督との軋轢、自分の力が出せない環境。それを支えるマネージャーやエージェント、スタッフたち。
    自ら完璧主義という中田で、怒鳴り散らすことも多かったというが、それが逆に反感を呼ぶこともあった。そういう中で、感情を露わにしないということも身につけてきた。
    スポーツの実況中継のようで臨場感あるストーリー展開とともに、中田の本音が綴られているこの本は、一気に最後まで読ませてしまう。
    作者の小松成美氏の人柄と中田やそのスタッフとの信頼関係があったからこそ世に出すことができた本だと思う。
    (図書館)

  • サッカーを背負って生きて欲しいい。

  • やっぱり中田は不世出のプレーヤー。
    トラップが10cmズレたのが引退のキッカケ…

    ストイックすぎる嫌いもあるけど、この姿勢は見習って行きたいし、伝えて行きたい。

    よくあるただのノンフィクションじゃなくて、なんていうか感情移入して読めた本。

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著者プロフィール

一九六二年横浜市生まれ。広告代理店
勤務などを経て八九年より執筆を開始。
主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、
ノンフィクション、インタビューなどの作品を発表。
著書に『YOSHIKI /佳樹』『全身女優 私たちの森光子』
『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』
『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』
などがある。

「2020年 『M 愛すべき人がいて 愛すべき人がいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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