土井徹先生の診療事件簿

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 302
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344015791

作品紹介・あらすじ

殉職警官を父に持つ令子は、24歳にして南武蔵野署の副署長。毎日暇にしていたら、「命を狙われている」と訴えるノイローゼ気味の偏屈な老人を訪ねることに。その老人宅で出会ったのが、病気のダックスフントを往診していた獣医の土井徹先生とその孫・桃子。ダックスフントと「話した」先生は、驚きの真実を令子に告げる…(「老人と犬」)。いつでも暇な副署長・令子、「動物と話せる」獣医・土井先生、おしゃまな先生の孫・桃子。動物にまつわるフシギな事件を、オカシなトリオが解決。心温まるミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 動物が絡む謎を若くして副署長となった令子と“動物と話せる”と評判の獣医師土井先生が解いていく連作ミステリー。どの話も面白かった。土井先生のふんわりとしたやわらかい雰囲気が素敵だった。主人公の令子さんは、警察内で慕われていた殉職警官を父にもち、その背景で副署長という役職つきだがこれといった仕事もさせてもらえずに毎日ゲームをしたり雑誌を読んだりと副署長室で暇をもて余しているという特殊な?設定で、それも面白かった。フィクションとして読んでいても令子さんが不憫すぎるが、実際にこういった人事や仕事なしの役職が警察内にあるのだろうかと興味深かった(笑)

  • タイトルを見て、ようやく気づいた。主人公は獣医さんね!

  • 殉職した刑事の父を持つ女性が24才にして副署長になったが、仕事はなく時間を持て余している。ある事件で出会った「動物と話せる」老獣医の土井徹先生が主人公の話を聞いては事件を解決していく。
    短編集みたいな感じで終わるのかと思いきや、父親の死の真相へ向けて続きがありそうなところで終わり。続きは調べたけど出てない模様。
    現場の刑事ではないせいなのか、事件の結末までははっきりわからなくて、何となくふわっとしてる感じ。うーん。

  • 殉職警官を父に持つ令子は、24歳にして南武蔵野署の副署長。
    毎日暇にしていたら、「命を狙われている」と訴えるノイローゼ気味の偏屈な老人を訪ねることに。
    その老人宅で出会ったのが、病気のダックスフントを往診していた獣医の土井徹先生とその孫・桃子。
    ダックスフントと「話した」先生は、驚きの真実を令子に告げる…(「老人と犬」)。
    いつでも暇な副署長・令子、「動物と話せる」獣医・土井先生、おしゃまな先生の孫・桃子。
    動物にまつわるフシギな事件を、オカシなトリオが解決。心温まるミステリー。
    (アマゾンより引用)

    本当のキャリア警察官もこんな日々を送ってるんだとしたら、マジでキャリア制度とかやめたらいい。

  •  キャリア組で、かつ例外的に24歳で武蔵野署の副署長になった立花さんが語り部の連作短編集。
     彼女が語り部だし、ずっと出ずっぱりだし、なのに話の途中で出て来た獣医が事件を解決するから、何で? て思ったら、タイトルが「土井徹先生の診療事件簿」だった!
     獣医が主役なのね。
     わざとこういう書き方してるんだろうけど、正直それが面倒くさい。

     立花さんのモノローグも鬱陶しいし、そもそもそういう普通じゃない設定がいちいち面倒くさい。
     普通の世界観と見せかけて、実はちょっと違うみたいのが一番面倒くさい。
     というか、立花さんの24歳で副署長設定に意味があるようにも思えない。
     普通に土井先生が主役の話でいいと思う。

     謎解き自体はそんなに嫌ではないけど、読んでいるうちに面倒くさくなって来て、3分の1くらい読んだ後はバラバラーて飛ばし読み。

  • 殉職警官を父に持つ令子は、24歳にして南武蔵野署の副署長。毎日暇にしていたら、「命を狙われている」と訴えるノイローゼ気味の偏屈な老人を訪ねることに。その老人宅で出会ったのが、病気のダックスフントを往診していた獣医の土井徹先生とその孫・桃子。ダックスフントと「話した」先生は、驚きの真実を令子に告げる…(「老人と犬」)。いつでも暇な副署長・令子、「動物と話せる」獣医・土井先生、おしゃまな先生の孫・桃子。動物にまつわるフシギな事件を、オカシなトリオが解決。心温まるミステリー。,"事件の真相は、
    動物たちが知っている!?


    いつでも暇な副署長・令子
    「動物と話せる」獣医・土井先生
    おしゃまな先生の孫・桃子

    動物にまつわるフシギな事件を
    オカシなトリオが解決!




    パパとムスメ
    の七日間



    相棒



    もこの人たちなんだね。




    老人と犬

    動物と話せる獣医さん登場。
    東大出て、国家公務員1種にうかり
    警察署の副署長ってすごすぎる。
    警察っていろんな種類があるよねー!!
    この子の私は東大をっての件がクールすぎて逆に笑えた。

    とりあえず。な
    東大ってそんなんだっけ!?
    つか、この子なら獣医なれるでしょ(笑)


    奇妙な痕跡

    机の上をカメレオンが!
    表紙にのってる生きものがすべての話と絡んでくるんだなって今気付いた


    かえるのうたが、きこえてくるよ

    話の行方が気になる(笑)
    けど、私は気付いてたんだぜ!
    この結末に


    笑う猫

    そうくるか(笑)
    猫はどうなったんでしょうか?そのあと



    おそるべき子供たち

    5歳児強すぎる(笑)
    万引きがいけないと分かるのなら、
    そんな女性がおかしいことにも気付きなさい(笑)

    おいしそうだと思ったのでしょう(笑)
    確かに(笑)

    トゥルーカラー

    ホームレスのくだりいらなくね?
    無駄じゃね??

    警官殺し



    後味!
    あと、巡査の悩んでいたこととはいったいなんだったのか(笑)
    そればかりが気になります。




    にしても、最後まで副署長は暇そうでしたな

  • 2016.3.26 読了

    とても優秀で皆から慕われていて
    殉職した父をもつ 令子。
    自分は警察官になるつもりなど
    さらさら なかったのに、就職先がなく
    たまたま受けた公務員試験に受かったというだけで
    地元の警察の副署長になってしまった。

    25歳にして 副署長。
    署内には 同年代の友達もできない。
    急遽 作られた階級なので、
    部屋もない、仕事もない。

    そんななか、回ってくる仕事?は
    お年寄りの苦情なんかの処理。

    けど、その細かい事件にもならないような
    事件?が、ビミョーなナゾがあり
    解決困難。。。
    ひょんなことで知り合った獣医(おじいさん)は
    動物の気持ちがわかる特技がある。

    その獣医さんの 知恵で事件が解決。。。な
    パターンで、軽く読みやすい。
    1話完結だし。

    。。。と思っていたら、最後の章で
    思いがけず 次に続きそうな展開。。。


    面白かった!

  • 24歳にして警察署の副署長になってしまった主人公。
    「動物と話せる」というダンディーな獣医師の土井先生の力を借りて、不思議な事件を解決していく。
    ほんわか系ミステリ

    キャラもイマイチたってないし
    せっかくの土井先生の魅力も、いまひとつだし。
    ちょっともったいないかなぁ
    サクサク読めるので、暇つぶしにはいいかも。

  • 少し前から流行なほのぼのミステリー。
    獣医の先生のミステリアスなところも好きでしたが、結局最後の終わり方ってアリなのか??
    続きがあれば読んでみたいとは思ったのですが、こういう終わり方はないと思ってしまいました。

  • 立花玲子は24歳にして南武蔵野署の副署長。彼女がある日出会ったのは、「動物と話せる」特技を持った獣医の土井先生と孫娘の桃子。この三人で事件を解決していく話。

    玲子は警察署の副署長とはいえ、現場経験はほとんど無し。殉職した伝説の刑事を父にもつ彼女は職場でも浮き気味で親しく話せる人もなかなかいない。その点はちょっと同情するシチュエーションだけど、警察官として仕事に意欲がないので毎日パソコンで遊んだり雑誌を読むだけの彼女は税金泥棒と呼ばれても仕方ないよね。
    土井先生は「動物と話せる」っぽいけどその特技で事件を解決するのは1回ぐらいで、あとは獣医としての知識などで玲子の話から事件を推理します。
    24歳の副署長と動物の言葉がわかる獣医師、設定としては面白いんだけど生かしきれていない感じ。まぁ、文中にも出てくるのですが動物の証言もらったからってそれを元に操作ってのも難しいんだろうけど。。。
    文章も悪くないし、玲子の父親の死が訳ありっぽく書かれているわりには、何もなし。
    表紙が可愛かったから気になっていたのでブックオフで買ったけど、定価で買わなくてよかった、って感じ。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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