剣客春秋彦四郎奮戦

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016422

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  • 井原道場の怨念は終わっていなかった。
    彦四郎に打たれ自死した師範代の市野の弟が復讐に江戸に出てきたのだった。

    大店の主人や手代を襲っては大金を奪い、道場を作る資金と生活費にしていたのだった。

    あまりに千坂道場の内部や親戚筋などを知っていると思われた事件が次々に起こり、藤兵衛、彦四郎は探ることに。

    市野の弟は秘剣「飛竜返し」を持ち、藤兵衛をも斬り付けていたのだった。


    少々辻斬りというシチュエーションは食傷気味。
    何か新しい切り口も欲しい。

  • 剣客春秋シリーズ第九弾。8巻「青蛙の剣」が図書館に無く飛ばして読むと8巻から話が続いているようで残念。商家の主が相次いで本所大川端神田川縁で手錬による辻斬りが発生した。町方が金目当てと見込んだ矢先、彦四郎家族が三人組の牢人に往来で因縁をつけられる。瞬時に相手の技倆を見切った彦四郎は里美と共に一蹴するが、不幸にもその様子を遠目に窺う輩の存在に気づくことはなかった。その下手人と思しき徒牢人には恐るべき狙いがあり、彦四郎は人生最大の試練を迎える。道場に裏切り者の門弟が入門していて混乱。

  • 剣客春秋第九巻
    競合道場の潰れた恨みから発展する内容。彦四郎が成長し、強敵に勝つ過程がこれまで以上か!

  • 花ちゃんは三つになっちゃった〜商家の旦那を狙う辻斬りが,藤兵衛が師匠,婿の彦四郎が師範を務める千坂道場の門弟を斬りつけ,気をつけていた筈の藤兵衛や彦四郎・里美・花らも辻斬りに狙われる。臨時廻同心の坂口や岡っ引きの八兵衛や佐太郎が探索を続けると,口封じのためにか,塒を掴まれた者が殺害される。遂に行き着いた相手は,彦四郎らが潰した風になっている伊原道場に繋がる者ばかりであった。飛龍返しを得意とする剣客・市野に対するには,一太刀に全力を注がなくてはならない。彦四郎は一家の危機を払うため,渾身の打ち込みを行う〜前作から大分経っているのか,花ちゃんは三つになっている。次には忘れているだろうなあ・・・一年先かも知れないから,他の剣客小説と混濁してしまう

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著者プロフィール

1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。近年は剣豪・時代小説の分野で活躍し、「はぐれ長屋の用心棒」「まほろし銀次捕物帳」「闇の用心棒」「八丁堀剣客同心」「流想十郎蝴蝶剣」シリーズなど作品多数。

「2023年 『剣狼の掟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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