グッド・コマーシャル

著者 :
  • 幻冬舎
3.81
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本棚登録 : 148
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018259

作品紹介・あらすじ

ゴーストライターの芥川は借金に苦しみ、人質たてこもり事件を企てる。古い一軒家に入り込み、人質にとったのは、押さえるのもやっとなほど、まるまる太った若い女。意外なことに、女は度を越した従順ぶりで、芥川を「犯人さん」と呼び、進んで自分の命を差し出してくる始末。だが、人質が死んだら、身代金がとれない!焦った芥川は、「犯人と人質の正しい関係」を築くため、必死に女を説得する。と、そこへ、髪にポマードをつけすぎた交渉人がやってきて、おかしな協力関係が生まれる。芥川のもくろみは、片っ端からうち崩され、勘違いはさらなる勘違いを呼び、もはや解決不能な難事件へと泥沼化する。

感想・レビュー・書評

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  • 夢の入り口は、いつだって少しの勘違いだ。


    作家として表舞台に出ることを諦めた男
    映画監督の夢を諦めた女
    退職を決めた警察官

    立て篭り犯人
    人質
    交渉人

    3人が織りなす不思議な世界。

    お笑いコントのようなテンポの良さで、ストーリーが転がってゆく。
    思わず笑ってしまうシーンが何度もあった。

    軽快で後味の良い小説だった。

  • かなりの出遅れですが最近西野亮廣さんに興味を持ち始め、全作読んでみたい!と思った1作目で。なんか始めか、帯に「クスッと笑える」みたいなこと書いてて「どゆこと?」と思っていたのですが、本当に笑いながら読みました。あっちとこっちとそっちのそこをこんな感じで繋げてくるんや。展開と幅がさすがすぎる。と圧巻でした。このままどんどんいろんな作品を読んでいきます!と、主人の嘘も正義なんかも…と謎な解釈をしてしまったのでした。。

  • 伏線が大量に散りばめられ、きれいに回収されていく。「これは何か繋がってくるんだろうな」とワクワクしながら読み進めました。
    また、人生やり直せる。何事も考え方次第だと思いました。
    特に印象に残っている言葉。
    「夢の入口はいつだって少しの勘違い」「行ける、と思えばいいんですよ」「人生、諦めなければ勝ちです」

  • いや正直ちょっとなめてました!いい意味で期待を裏切られました。面白い!あとがきにもコント用に書かれたものらしく、登場人物のセリフもそれっぽいですけど、いやはや傑作です。結構大笑いしてしまいました(笑)本を読んで大笑いなんてあまり記憶にないのでびっくりです。読んでない方おススメします。ぜひ読んでみて下さい。

  • 発売直後にすぐに購入し、すぐに読破したのですが、また読みたくなり久々に読み直してみました。度々くすりとさせられ、もとまとお芝居向けに作られた作品なので、さくさくと楽しく読み切ることができました。馬鹿らしいなと思う気もしますが、でも前向きにさせられ、頑張ろうって思える作品です。

  • 強盗と人質とネゴシエーターの偶然と偶然がつくる魔法の話。

  • 読後の爽やかさ!
    3人の登場人物それぞれの視点から描かれ、始終ドタバタしていて、笑ってしまった。
    サクサク読み進めてしまった!

  • 芸人の小説だからと言われる部分を贔屓目に見ても楽しいお話でした!
    『1番楽しい嘘が、1番正しい』

  • 批判や賞賛したいけどそれ以前に文章のリズムが悪すぎて読めない。話が進んでいかない。申し訳ないが途中でやめてしまいました。

  • からっと笑えました。絶対後味が悪くなるはずがないので、安心して読んだ。

  • 西野君が一生懸命に作っていた様子をブログで見ていたのと
    人を幸せな気持ちにしてくれる本じゃないかなぁと思って読み始めた
    何度、にやっと、くすっと、ぷっと笑ったことか
    ふざけた話しじゃなく、ちょっと悲惨だったり憎たらしかったりするんだけど
    人は一生懸命になると、冷静な目で見るとおもしろくなるんだなぁと思う
    最後は心が温かくなり、今日は幸せな気持ちで寝ることが出来る
    若々しい、やさしい小説だった

  • 作家としてうまくいかず、ゴーストライターとしてしか認められなかった男が計画した立てこもり事件。

    犯人、そしてその事件の人質、事件解決を求められた交渉人との物語。

    それぞれの視点で物語が描かれ、最後の結末までおもしろおかしく導かれていくところがよかったです。

    少しラストがあっけなかったかとも思いましたが、一気に読むことができるいい作品でした。

    酷評されているような印象でしたが、そこまでいうほど悪いものではないと思います。

  • 表現もストーリーも少々大げさだが、もともと舞台を想定して書かれたものと知って、納得。役者さんの動きが目に浮かぶようである。
    新鮮味は無い・・・かな。

  • ドタバタの展開がおもしろかった。でも、情景描写が回りくどい。それと、オチがちょっと強引過ぎるかな。

  • いかにも芸人さんが書いたよ的な明るいお話。言葉遣いにすこし背伸びした感は否めないが、面白かったし前向きなストーリーで、読後感良く◎。

  • キングコング西野作の小説。


    職もお金もなくやけくそになった主人公は、
    人質をとり身代金を要求する事件を起こす。

    が、人質の女は
    ちょうど良かったと死を望む。


    こんなはずじゃなかった…と次々に、
    主人公の描いていたものとは全く違う展開が訪れる。

    間違いや偶然が重なって、スピーディーにストーリーは有らぬ方向に進んでいく。

    西野、面白いよ。

    何より、
    夢があってハッピーなのが良い。

    アンジャッシュの渡部の小説も読みましたが、
    それよりもよくできたお話でした!

  • たった1日で読破しました。
    奇想天外、予測不可能な物語の展開に、終始ハラハラさせられっぱなし!
    使われている言葉の表現が面白かったです。

  • ゴーストライターの芥川は借金に苦しみ、人質たてこもり事件を企てる。古い一軒家に入り込み、人質にとったのは、押さえるのもやっとなほど、まるまる太った若い女。意外なことに、女は度を越した従順ぶりで、芥川を「犯人さん」と呼び、進んで自分の命を差し出してくる始末。だが、人質が死んだら、身代金がとれない!あせった芥川は、「犯人と人質の正しい関係」を築くため、必死に女を説得する。と、そこへ、髪にポマードをつけすぎた交渉人がやってきた、おかしな協力関係が生まれる。芥川のもくろみは、片っ端からうち崩され、勘違いはさらなる勘違いを呼び、もはや解決不能な難事件へと泥沼化する。

  • バカバカしいけど笑えて楽しかった。昔の喜劇映画を見ているようだった。

  • キングコング西野さんの初小説。
    西野さんのブログは好きだし期待してましたが
    正直最後まで読めませんでした。
    想像力の無いアホにはきついかもしれません。

  • 大変おもしろかたです。コントでした。にまにましながら読んでしまった…。素晴らしい仕事でした西野さん!

  • このひとの頑張りが全く接点のない俺にまで届くほど
    でもなんか好きになれない
    けど、どんなものかと興味がわく
    そんな不思議な人間性

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著者プロフィール

1980年生まれ。芸人・絵本作家。99年、梶原雄太と「キングコング」を結成。人気絶頂の2005年に「テレビ出演をメインにした活動」から軸足を抜くことを決意。09年に『Dr.インクの星空キネマ』で絵本作家デビューを果たす。16年に発表した絵本『えんとつ町のプペル』は累計発行部数50万部超のベストセラーに。20年12月公開予定の映画『えんとつ町のプペル』では原作・脚本・制作総指揮を務める。現在、有料オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を主宰。会員数は7万人を突破、国内最大となっている。

「2020年 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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