- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344019416
感想・レビュー・書評
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逃亡から逮捕まで、何をしていたのかが分かる。ただそれだけ。過剰に脚色された演出のドラマ仕立てのニュースではなく、事実を純粋にまとめたもの。報道だけでは分かりにくかったことが端的に分かる。
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結局核心には触れていない。怖くて逃げた、逃げ続けていたその心理ばかり。身勝手だよね。
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まだ拘置所にいる人がこういう出版物を出せる事がとても意外だった。
そして図書館にこの本が置いてあり、思わず手に取ってみた。
やっぱり犯人という立場の人の心境ってどうなんだろうって思ったし。
逃亡してしまった事はとても残念。
早く自主すれば良かったのに。
どう評価していいのかわからない。
ただ、イラストや字はうまい人だ。
自分の感情が激し過ぎ、抑える事が出来なかった為に・・・ -
なかなか読まされる本でした。
やっぱりこの人頭いいんだな。
『ライ麦畑でつかまえて』がすきなんて、あまりにらしくて妙に納得しちゃうよ。
人間追い詰められたらなんでもできるな。
なんか社会の裏側を見た気がした。
これを出版するまでに、どれだけの労力がかかったんだろう。
でも、それをしてまでこの本を出した意味って何だろう。
よくわからなかった。 -
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わたしは書店員なので、立ち読み完読は歓迎しかねるが(苦笑)
立ち読みでここまできちんと感想を書けることに感心する。
同年齢である著者...わたしは書店員なので、立ち読み完読は歓迎しかねるが(苦笑)
立ち読みでここまできちんと感想を書けることに感心する。
同年齢である著者への好奇心なのか、その感覚を丁寧に追っていく読み方が素直。
この本に対しては、「期待はずれ」や「著者、出版社にむけた怒り」を表明するレビュアーが多い中で、安易な批判に走らない、好感のもてるレビュー。
2013/06/11
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リンゼイさん事件の市橋達也の逃亡記。
市橋達也は頭がいいし、運もいい。全体を通してそう思った。
事件を起こすまで働いたこともなかった根っからのおぼっちゃんが、事件を起こし逃亡し、働きながらも成長していったように見えた。
最後に「自分にはチャンスがいっぱいあった。けれど、それを活かすことができなかった」とあった。
アスベストの回収やら、人間とは思われないような仕事をしている人たちと働いて恵まれた自分の環境にやっと気づいたんだよね。
最悪にも私は、市橋達也の顔が好みで背も高くて顔も小さくて、この人普通に生活してたらいいことあっただろうにって、指名手配された時に思った。
だから市橋達也に興味があった。
事件の動機は全く書かれていないから、後味が悪い。
けれど、ゲイだとか女装しているだとか間違ったマスコミ報道に対しては、ものすごい勢いで否定している。それもかなり印象に残った。-
彼に対する印象は同じです。私も外見が好みでした。だから中身を知りたかったのでコレを買いました。彼に対する印象は同じです。私も外見が好みでした。だから中身を知りたかったのでコレを買いました。2011/02/17
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身勝手な事件を起こし、身勝手に逃げた殺人犯の逃亡記録。
淡々と味気ない毎日を送り、何のために生きているのか考えさせられる一冊でした。
被害者のご冥福をお祈りいたします。 -
他の人も言っているが、経緯がなかったのが残念
少し嫌悪感がありつつも、手に取ってみた
文学作品と思って読むとおもしろかった -
マガジンハウス(平凡出版)に長年いて、今は作家をしている塩澤幸登氏が、マガジンハウスの創業者の一人、清水達夫の雑誌造りについて書いた本。
とはいいつつ、清水とは関係ないことがてんこ盛り。500ページ以上あるが、あとがきによると、最初は原稿用紙1800枚のところ先輩に読ませたら余計なことを書きすぎると言われ、1100枚にまで減らしたそうです。
それでもまあ、無駄な文字が多いこと、多いこと。同じ事がなんども出てきたり、むやみやたらに人の文書を長々引用したり、ウィキペディアのコピペまで載せてみたり。
それでも、勉強になったことがいろいろありました。
平凡出版と集英社の雑誌づくりの違いについて、
日本映画にキスシーンが登場したのはGHQがやらせたものだったこと、
1980年を境にテレビにおける芸能界の勢力地図の大きな変化(秋元VSジャニ事務)、
フライデーやフォーカスの元祖のような写真雑誌が戦後間もない頃にあったこと、
アンネの日記とアンネ(ナプキン)、瀬戸内晴美との関係など、
興味深い点、歴史を知る上で貴重な記録となることが書かれていて、
まあ500ページ読んで得るものはあったかなという感じです。