十二単衣を着た悪魔

著者 :
  • 幻冬舎
4.02
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本棚登録 : 665
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021754

感想・レビュー・書評

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  • 源氏物語を違った角度からわかりやすく描くのは見事としかいいようがない。話も面白いので引き込まれる。
    そして主人公が元の世界に戻った後の暮らしもしっかりと描いているのがいい。
    面白かった。

  • 今まで いろんな源氏物語関連小説を読んできたけど この作品が一番エンターティメント性が高くておもしろかったです。主人公が大学生の男の子というのも新鮮だし 弘徽殿女御にスポットをあてたのも初めてだったので斬新です。さすが 脚本家内館牧子だと感服ししました。

  • これは一気読みしてしまいました!主人公がタイムスリップとすこし軽めな内容かなと思いきや、濃厚で読み応えありますよ~。源氏物語は受験にも出てきますから受験生にもピッタリです!

  • 新聞広告に再三出て来て、気になったので購入。
    源氏物語関連の作品としてはかなり新鮮みがあると思う。
    弘徽殿の描かれ方は意外なようで、納得出来た。原典では妹のが好きだったけど、これは姉のが好きだな。
    主人公設定もなかなかリアリティがあって、タイミング的にジャスト同年代だったせいか、うっかり主人公に自分を重ねそうになった(笑)。

  • 源氏物語の登場人物がこの小説で繋がりました。
    今までは断片的な理解だったので、なるほどな~と納得。

    また、あの時代の女性も以外にたくましく生きてたんじゃないかな~と思えて、楽しかったです。

    ただ、2012年の男子目線で話が進んでいくので、今読むのがおすすめです。

    5年もすると、「こんな時代の子がいたね~」って昔話になりそうです。

  • 59社から不採用通知をもらい、出来の良い弟へのコンプレックスに打ちのめされた主人公が、『源氏物語』の世界へトリップする。あらすじ本と21世紀の薬を武器に、陰陽師として活躍する。弘徽殿女御を現代女性に通じる人物として描き、女御の視点で『源氏物語』を読み解けるのが面白い。弘徽殿女御へのオマージュ。

  • タイムスリップもの

    源氏物語の世界へ冴えない就職浪人がタイムスリップ
    著者が好きな登場人物「弘徽殿女御」側からみた源氏物語本
    こういう見方もできるという視点が面白い

    タイトルはイマイチだな

    現代語訳、アレンジ物、源氏物語を下敷きにした物語で、
    たいがい弘徽殿は悪役。
    でも、朱雀の母としてみたら、良い母ですねぇ

    最初に源氏物語を知った頃は、花散里が好きだった
    その後は明石、朧月夜、六条、葵、空蝉も
    紫さんはシンデレラに見えたり、かわいそうに見えたり

    弟の廃材で作られたような兄
    良く見るとけっこう、可愛い奴じゃぁないですか

    内舘さんの観察力、表現力はなかなか面白いです。

    内舘さんだねぇ・笑
    「可愛い女」にはバカでもなれる。しかし「怖い女」になるには能力がいる

  • 久しぶりの源氏物語。
    とは言え、弟コンプレックスの現代の若者がタイムトリップ?して源氏物語の世界で生活しながら…っていう、ちょっと変わった話だけど、面白かった(^_^)
    あまり有名ではない人物視点で描かれていて新鮮でした。また改めて源氏物語を読んでみたくなりました。

  • できのいい弟を持つ兄がアルバイト先の企画展示で手がけた源氏物語の世界にトリップ。傲慢なやり手として敬遠されがちな弘徽殿の女御が魅力的に描かれている。それなりにおもしろく読んだ。

  •  いわゆる「トリップ物」。あくまで第三者として源氏物語の登場人物たちとかかわっていく描写が読みやすかった。主人公よりも、弘徽殿女御の激しさ、したたかさが強烈!! 
     源氏物語を詳しく知っている人ならより楽しめるのかも。

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著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍し、著書に映画化された小説『終わった人』や『すぐ死ぬんだから』『老害の人』、エッセイ『別れてよかった』など多数がある。元横綱審議委員で、2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年、旭日双光章受章。

「2023年 『今度生まれたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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