ジューン・ブラッド

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 39
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022898

感想・レビュー・書評

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  • ヤクザとデリヘル嬢と引きこもりの逃走劇。

    報復のために相手の組長を的に掛けようとした梶沼だったが、仲間の裏切りから、相手からも身内からも追われることになっていく。

    逃走の最中、出会ったデリヘル嬢の里菜と、押し入った民家で引きこもりをしていた高校生・健吾との奇妙な逃走劇が始まる。

    梶沼を追う死神・八神との壮絶な戦い、繰り返される暴力と死闘。

    ヤクザの裏の権力闘争の巻き添えを食った梶沼は、報復をし、最後の地へたどり着けるのか。


    かなりご都合主義なところありましたが、久々にハードボイルドノンストップアクションでした。

    それにしても何人死んだんだろ?

  • 福澤氏は追い詰められた男や、堕ちていく男をえがくのが本当に上手い。

  • 福澤徹三の初読み。

    ハードボイルド…というくくりでいいのかな?

    印象を短く言い表すなら、
    「昭和後期のB級ロードムービー」
    といった感じか。

    ステレオタイプに人を殺しまくるヤクザたち。
    一切の背景説明無しで、謎に手回し金回りが良く無敵に強すぎる殺し屋。しかも謎は謎のまま。


    しかも、その謎は謎のまま放置。

    まあでも、細かいところは目をつぶり、上述の通り、昔のB級映画を観ているつもりで読む分にはちゃんと楽しめた。


    ★3つ、6ポイント半。
    2014.10.17.図。

  • 救われたのか?

  • 最初から最後まで興味深く読めた!梶沼も魅力的だが、殺し屋の八神にも惹かれた。まさかこの様なラストとは・・・。個人的にはこういう終わり方も好きです。それにしてもたくさんの人が死んで、殺し過ぎだよ!という印象が。それ以上に内容が私の好みで大満足だった☆

  • 対立する暴力団組長の暗殺に失敗したヤクザがデリヘル嬢と引きこもりの少年を連れて組織と警察から逃げまくる話。とにかく主人公の危機管理能力と身体能力がスゴい。これほどの人間を使い捨ての鉄砲玉に選ぶなんて、どれほど優秀な人材が揃っている組なのか?そしてヤクザがこんなにおおっぴら人を殺しまくるのは自分で自分の首を絞めるような行為ではないのか?なによりデリヘル嬢はどうして逃げずにヤクザについていくのか?などとツッコミどころ満載の荒唐無稽なストーリー。ストレス解消に読むのは吉だけど、マジメに読むのは凶。

  • んな、アホな!との突っ込みどころも満載の、
    B 級痛快アクション。
    こういう読後に何も残らないが、
    読書中は大いに楽しめる潔さが好きだ。
    作者は 2008 年に大藪春彦賞の受賞歴があるらしいが、
    まさにそうでしょうと納得。

  • 今までの福澤徹三っぽくなく、情けない主人公キャラではないのが違いなのか…。

    ヤクザの梶沼とヒットマンの八神の2人の主人公が魅力的というか八神の無敵っぷりは半端ない!

    ある意味痛快ですのでサクっと読めます。

  • 即読み~

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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