偏屈のすすめ。 自分を信じ切ることで唯一無二のものが生まれる。

制作 : 高木 教雄 
  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024748

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  • 「F.P.JOURNE」
    フランス人の時計技師フランソワ・ポール・ジュルヌが創設した
    高級時計ブランドです。

    世界で10店舗の直営店をもっていますが、
    年間生産本数は約850本と少ないです。

    しかし、時計関係者からは賞賛され、
    高い評価を得ています。

    本日ご紹介する本は、
    ”もの作り”の真髄について
    考えさせられる1冊。


    ポイントは
    「もの作りとビジネス効率の関係」

    もの作りで大きな利潤を生むためには、
    自分の意にそぐわないものも作らないといけません。
    そして、つまらない作業を繰り返したり
    他人のマネをすることも必要です。

    ビジネス効率を高めることと
    クリエーションの創造は相反します。


    「ブランドの大きさ」

    ブランドを大きくすると言うことは
    たくさんの商品を作る必要があります。
    すると、必然的に効率優先となり
    新しいものができなくなります。

    常に、新しく良いものを創り出していくためには
    ブランドを大きくしすぎないことが重要。


    「もの作りはビジネスではない」

    本書の著者にとって、時計製作はビジネスではなく、
    楽しい時間だそうです。

    今までにない新しい機構の時計を発明し、製作すること。

    その道を究めることができれば
    結果としてビジネスとして成り立つのかもしれません。

    本当の意味でクリエーションに取り組むには
    かなりの覚悟が必要だと感じました。

    ぜひ、読んでみてください。


    ◆本から得た気づき◆
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    時計製作は、自分自身の表現であり、人生そのもの
    偏屈=自分の信念をまげない。流されない
    一度完成したものを、繰り返し組み立てることは苦痛でしかない
    お金は生きていくための単なるツールに過ぎない
    発明と製作に関しては、決して諦めない
    時計開発は、誰かとの競争ではなく、自分自身との闘いである
    時計製作は毎日が勉強。必ず向上していける道はある
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    1章 “偏屈”だからこその成功。
    2章 “偏屈”を極める。
    3章 “偏屈”と“素直”は表裏一体。
    4章 もの作りはビジネスではない。
    5章 もの作りは“美意識”がすべて。
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