- Amazon.co.jp ・マンガ (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344025530
感想・レビュー・書評
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定年後のサラリーマンが、ぶらり立ち寄った食事処での食事。
相変わらずの細かい描写(料理、店、心理描写)が楽しい。
定年後に独りでここまで楽しめると幸せだなと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
停年退職した主人公が、時間もできて気ままに街をゆっくりと歩く。
定年後に見つけた秘かな楽しみが「ひとり飯」「ひとり酒」。でてくるのも「焼きそば」「タンメン」「アジのフライ」「麦とろ飯」「野菜炒め」と、まさに今の私にぴったり。
昼に、少しビール飲みたくなりましたな・・・・。 -
35年勤めた会社を定年退職した主人公。退職したことで様々な軛から放たれ、誰憚ることなく悠然と飲み且つ喰らう自分を「野武士」に例え、一品一品味わってゆく。
焼きそばやタンメン、アジの干物など、決して高価ではないけれど、提供する側の心づくしが見えたり食べる者の姿勢によって何倍も美味くなるような品が取り上げられています。
60歳男性の見事に枯れた感じが趣深い。
ビールと日本酒がよく合う漫画。 -
暇を持て余し『野武士』に憧れる定年退職者が、
勇気を出して、ほんの少しの冒険心を出す60歳を描いた作品。
「オレは野武士なんだ」のコマで、
椅子になるイメージだけで大怪虫をやりすごす
楳図かずおの『漂流教室』を思い出した。
チェーン店だと間違いないが、間違いのない人生などつまらない。
メシを食うことは失敗を繰り返すことだ、と著者は教えてくれる。 -
原作:久住昌之、画:土山しげる漫画版野武士のグルメ を読んでみた。35年務めた会社を定年退職した主人公「香住 武」が、肩書きのなくなった第二の人生を自称「野武士」として「食」と対峙するという物語。
9月のとある平日に街中の公園側にある小さな食堂で夏の名残を感じながら食べる「焼きそば」と「ビール」。千葉の碁仲間との集まりの帰りに衝動的に泊まった駅前の民宿で食べた朝食のアジの干物。無性に食べたくなった何気ない街の中華屋さんのタンメン!などなど!!
タンメンなのであります!!!
定年後の男が探し続ける「ひとり飯」「ひとり酒」の楽しみが魅惑的に語られていく。原作の「久住昌之」はTV番組でも大ヒットした「孤独のグルメ」の著者としても知られているが、定年退職後の男を野武士とみたてて独特の食の楽しみの在りようを見事に表現してくれていますね。
「俺は今、タンメンが食いたいんだ!!」「最高、焼きそば&昼ビール」「スキヤキには白い飯が欲しくなる!!」(本著より抜粋)
本著を片手にひとり酒を飲みながらパラパラと第二の人生に思いを馳せるのも中々おつなものだなあ。
【Dance1988の日記】
http://d.hatena.ne.jp/Dance1988/20140404 -
『孤独のグルメ』還暦版の趣。美味しかった話だけではなく、不味かったり、店で居心地悪かったり、“失敗”の部分が面白い。
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とにかく料理が美味しそう!!
麦とろご飯のすする音が独特でツボでした(ドゥルルルってやつ·笑)
中にはお店のハズレエピソードもあって、それはそれで印象的でした。 -
GOOD。腹が減った(笑)。定年退職した香住がノスタルジーに浸りながら、こだわりの?グルメ生活をエンジョイする。登場人物は違うけど孤独のグルメと似た設定。実際にある店舗なんだろうか?いや、駅名や場所すらわからないのでイメージなのかな。モデルはあっても。とにかく美味しそうですね。羨ましい。
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コミック
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[more]
久住昌之と土山しげるが初タッグで描く、孤独な「食」との戦い。ひとり飯の世界を綴ったエッセイ『野武士のグルメ』が遂にコミック化。決して豪華な料理じゃないけれど、胃袋をジワジワ刺激する「食」が満載。オリジナル描き下ろし編を含む、全9話を収録。
定年を迎えたばかりの香住武(60歳)は、第二の人生を静かに歩きはじめた。ある日の昼下がり、散歩の途中で小腹が空いた香住は、ソースの焦げた匂いに誘われて一件の食堂へ。夏の名残、少し歩くと汗ばむ九月。壁のメニューに「ビール」をみつけ、迷いながらも注文。35年のサラリーマン生活では平日の昼間にビールなんて考えられなかった。罪悪感、優越感、高揚感が頭を渦巻く。だが、その瞬間に一杯の旨さ、ひとり飯の快感に出会ってまう。それをきっかけに香住の「ひとり飯」との戦いが始まるのだが、そのハードルは意外に高く、彼を思い悩ませてばかり……。だが、食べたいものが脳裏に浮かぶと、もう食べずにはいられないのだ!!
<収録コンテンツ(一部抜粋)>
「九月の焼きビール」
35年に渡るサラリーマン人生を真面目に勤め上げた香住武は、定年後の生活に一抹の不安を抱いていた。だが、ある日なにげなく通りかかった近所の食堂で「ひとり飯」の快感に出会う!!
「タンメンの日」
定年後のサラリーマンは「野武士」のように食事と対峙するべき……そんな決意が、これまでの内気な性格を少しずつ打破していく。今日も果敢に「ひとり飯」。頭に浮かぶは熱々のタンメンだ!!
「朝のアジ」
自由な時間を謳歌する香住武。友人宅へ遊びに行った帰り、勢いにまかせてふらりと海辺の民宿に草鞋を脱いだ……まさに野武士。そこで、予期せぬ思い出の味に出会ってしまう!!
「殿様の麦とろ飯」
民宿で思い出の味に出会った高揚感から、帰路の車中で大好きな歴史妄想が頭をよぎる。それは旅路を急ぐ参勤交代の列。腹を空かせた我儘な殿様の食事……駄目だ、無性に食べたくなってきた!!
「かっこ悪いスキヤキ」
香住武にとって子供の頃のご馳走といえば「スキヤキ」……最近では食べる機会がめっきり減ったが、そのチャンスは突然にやってきた。今夜は胸が高鳴る老舗スキヤキ店へ、いざ出陣!!