- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344026247
感想・レビュー・書評
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著者の手掛けた「カジャラ」や「ポツネン氏」などのコントというかお芝居というか、それらはどれも面白くて、美しくて、不思議な世界でした。
個人的には笑いは批判精神で成り立っているものだと思いますので、著者のように他人を傷つけず笑いを生み出すことは難しいんだろうなと想像します。
そんな心地よい笑いが生み出される舞台は、シンプルでこざっぱりした印象を受けます。そこに置かれた道具類はどれも抽象化されていて、著者の芝居と自分の想像力で補った独創的な世界が作り出されているように思います。そして、それらと独特な音楽が相まって不思議な世界が作り出されます。
これが面白くて、余韻に浸りたくて、何度もお芝居を見に行きました。本書はそんな舞台を作るために心がけていることが著者の考え方とともに記されています。著者の作品に対する真摯な姿勢がひしひしと伝わってきます。
一方で、著者の思う術中にはまる自分も客観視できた気がします。優れた表現者の考え方を知ることができました。 -
2、3ツイート分くらいのちょっとした考えが羅列されている。
ボイスパーカッションみたいな音の地名を発見し、他に同様の地名がないか片っ端から調べたというエピソードが独特。 -
厳しさと満たされた心を持った人だな。と
またいつかパラパラと読み返したい -
「面白くて、美しくて、不思議であること」を目指す劇作家小林賢太郎さんの至言集。 「なんとなく」ではなく、しっかりと自分の考えをもって、自分を貫く賢太郎さんの生き方は本当にかっこいいなと思いました。コントや演劇は実際に見たことがなかったけれど、賢太郎さんのコントや演劇に対する姿勢は、それ以外の職業や自分自身の生き方のあり方を教えてくれている気がします。いろいろ失敗して、苦しんだり悩んだりするけれど、「後悔」じゃなくて「反省」して努力しつづけよう、と前向きな気持ちになることができました。
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自分が何を好きで、何故好きなのか。単純に一つの理由がある訳じゃない。自己顕示欲とか表現欲とか。認められたい欲とか。
自分の事を考えるきっかけをくれました。 -
ファン向けのエッセイかもしれない。
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小林氏と自身が職業であるというそのものがよくわかる作品。わたしは自分自身が職業であるとは言い切れかねますが、4月のこの時期、いろいろはじまったり見つめ直したりの季節におもしろい本かもしれません。舞台また観たくなりました。