未婚30

著者 :
  • 幻冬舎
3.26
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本棚登録 : 252
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026322

作品紹介・あらすじ

過去に大ヒット作を出したきり、売れなくなった作家の佑人。仕事は真面目にやりつつ、掃除も料理もできない編集者の里奈。30代の結婚は、好きだけじゃ無理。『野ブタ。をプロデュース』から10年。隠された心情をあばく、本音小説。

感想・レビュー・書評

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  • 未婚30歳の女性が結婚相手を選定していく話かと思い手に取ったが、実際主人公は29歳で婚約もしていた。
    結婚に対しても結婚式に対してもたいして憧れや葛藤がなかった私には少々共感に欠けたけれど、婚約者の言葉が心に刺さり→魅力的に見えていた他の男性が急に薄っぺらに感じられ→今まで自分を優先させ婚約者に対しての気づかいを忘れていた自分に気づき→やっぱり結婚したいと伝える一連のシーンが好きだった。王道なパターンではあるけれど、つい忘れがちな相手への感謝や愛情をやっぱり思い出させてくれる。

  • 2015.6.27 読了

    サラリと読めました。

    男女の結婚前の心の動きが
    交互に描かれてた。

    このまま結婚してしまっていいのか?
    思い悩んで お互い どんな結論を?


    そのあと 短編で、
    主役の女の子の
    友だちの話があったのですが、
    その話が 意外と好きだった!

  • こんなふうにていねいに心の動きを描かれたら、そりゃあ、素晴らしいと思うしかないよ。なんか、ほんとよかった。しばらく気持ちがしんどかったんだけど、久しぶりにほんわかした気分。人って、複雑なのだ。

  • よかった。まさに今、このまま結婚してしまうかどうかを迷っている身としては、ぶっ刺さって一気に読みました。
    結婚、ハッピー!って感じではなく、終始モヤモヤしながらも、結局は波長の合う2人が良いなぁと思いながら読みました。
    自分も里奈に近い感情を抱いていたけど、相手の優しさを当たり前に思いつつあって、感謝が足りてないような気がしました。
    自分と一緒にいたいって真剣に言ってくれる人の存在は、ありがたいものだと思う。結婚しようかなあ。。

  • この人が絶対に自分にとっての運命の人!と確信して結婚できる人がどれくらいいるんだろう‥
    少ないからこそ結婚することが当たり前ではなくなってるのはではないだろうか
    未婚でいることは何も悪いことではないのに、なぜか焦ってしまうこの現象を最近ひしひし感じている

  • 時代が進んだから所々男女の役割とか職場の様子にモヤッとする部分はあったけど、楽しめた。まだ20代前半だから今後こんな感じになるのかなあ結婚大変だなんて思いながら読めました。

  • 30のときに読みたいに登録した本。
    残念ながら読めたのは33になった今。

    「想像がちゃんとできてないってことだからね?」
    一言で人の印象が大きく変わる。
    こういう目線で見ないとね。

  • 30代男性作家が描く結婚観。前編は結婚を前に、選択が正しいのかを躊躇する30代男女それぞれの視点から。後編は離婚をした女性が主人公。私の世代とは結婚観も、男女の役割も変わっているので、結婚に至る判断も一筋縄ではいかないのだろうな。登場人物たちの「もやもや」は想像できるもののの、悩み方が均質で、自分自身にも他人にも距離を近づけない性質が類似していて、私の好みとしては少し物足りない印象でした。

  • 『結婚問題』
    結婚って、「素敵!めでたい!うつくしい!」って言われるけど、実際そりゃめちゃめちゃ怖いもんだよな!
    だって先のことが全然わからない中で、これからの未来のある程度の道筋を決定しなきゃいけないんだから。
    しかもそれは自分一人のじゃない、もう一人の人の未来も大きく左右する。
    ある意味ギャンブル。

    2人は、「今の気持ち」で結婚を決断してた。
    「これからは気持ちを入れ替えよう」と誓うけど、「私のことだからまた戻ってしまうだろうけど、誓わないよりはここで誓ったほうがいい。」と続く。
    「晴れやかな日は結婚式だけで、結婚したことを後悔する時がくるかも、人生最大の過ちになるかも」と思うけど、でも結婚してよかったとまっすぐ思っている。
    未来に自信はない。お互いのだめなところはそう簡単に変えられない。でも今結婚したいと思う。だからする。
    今いっさい嘘がなければ、きちんと納得できれば、間違った選択にはならないし、無駄にはならないのかもしれない。
    絶対に間違いでない選択かどうかなんてきっと一生わからないし。
    実際家族や未来の子供のことまで考えると、そう簡単には決められないけど。
    だからこの文「私は幸せになりにいく。」がすごく印象的だった。
    幸せは怖い!
    勇気がいる、気合がいるもんだ。
    花婿は、花嫁は勇ましい。


    『葉子の離婚』
    悲しいことでもちゃんと向き合って思いっきり気が済むまで悲しまないと、次の悲しくない世界にいけないんだなあ。
    悲しく思う時間が無駄ではないのは嬉しいけど、しんどいことに変わりない。
    でも少し肩の力を抜けた気がする。


    結婚って、相手にはもちろんだけど自分にも向き合うものなんだなあ。
    急にすんなり行きすぎじゃね、とか弟への態度なんかきもくね、とか色々つっこみどころはあるけど、結婚について考えられておもしろかった。
    相手を信じる。自分を信じる。
    それが結婚・・・か?な??
    所詮結婚も日常のひとつだし、重く考えすぎなくてもいいのかもだけど、どんな日常が未来に欲しいかってことかなあ。
    私も私なりの、スッキリできる、嘘のない答えが見つけられたらいいなと思う。

  • 三十になると誰もが考えてしまうような結婚を通じた女性の心の動きを2人の女性、里奈と葉子を通じて痛いほどに表現しています

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著者プロフィール

1983年、京都市生まれ。2004年『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞し、デビュー。同作はテレビドラマ化され、70万部のベストセラーになった。著書に『空に唄う』『愛について』『未婚30』など。

「2019年 『ヒーロー!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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