- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344026339
作品紹介・あらすじ
いつになれば、私は完成するんだろう。
踊る十四歳、孤高のギャル、謎めいた夫妻、故郷を置いてきた女……
律儀に生きる孤独な人々の美しさをすくうショートストーリーズ
<書き下ろし3編を含む、11編を収録した短編小説集>
感想・レビュー・書評
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周りへの違和感と憧れがないまぜとなった毒舌。最初の数ページを読んで、今自分が読みたいのはまさにこんな文章だ、と嬉しくなった。一文一文が読んでて気持ちいい。
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あの頃とアタシとあの子がいた。
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山内マリコの書く少女、女が好きだ。どこかの街角にいそうな日常が切り取られた感じ。あの時は若かったな、と簡単に片付けられないような、どこかノスタルジーを感じる。なんだかとてもリアル。20~30代くらいの女性がコアターゲットなんだろうと思う。
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女のラベル貼りがいっぱいで、分かるけど、なんか疲れる。
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山内さん前作の「ここは退屈迎えに来て」より好きだった。
文章から絵が想像できるような、逆に絵から物語が語られているような、不思議な本だった。
なんとも言えない懐かしさとか、空虚感とか、切なさの表現の仕方にとても共感しました。 -
「さみしくなったら名前を呼んで」
というタイトルに猛烈に惹かれて購入した1冊。
いくつになっても女子の不安定さっておもしろいなぁ。女子にしかきっとわからないけど、女子なら誰でも思い当たる。
そんな11種類の不安定さがつまっている。
装丁もすてき。 -
地方都市に住む若い女性のぐるぐると行き場のないうっぷんを描かせたら右に出る者はいないだろう、山内マリコ。
11の短編のそこかしこに、若かりし頃の私や友だちがいる。
ナニモノかになりたくて、いつかきっとナニモノかになれると思っていて、だけど、ナニモノにもなれないかも知れないと諦めたりもしていて。
常に不機嫌で、傲慢で、孤高で、それでいて不安いっぱいで。そんなあの日に欲しかったのは、やっぱり私の名前を呼んでくれる誰かだったのだろうな。
山内マリコの短編には寂しがり屋なのに素直になれないたくさんのハリネズミたちがいる。 -
「ケイコは都会の女」
「Mr. and Mrs.Aoki, R.I.P.」
「孤高のギャル 小松さん」が好き。