1981年のスワンソング

著者 :
  • 幻冬舎
3.19
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本棚登録 : 226
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027350

作品紹介・あらすじ

1981年にタイムスリップしてしまった俊介。レコード会社の女性ディレクターに頼まれ、売れないデュオに未来のヒット曲を提供する。「歴史を変えていいのか」と躊躇はあるが、背に腹は替えられない。リリースされた「世界に一つだけの花」「赤いスイートピー」「TSUNAMI」は次々に大ヒットし、俊介は過去で生きる決心をするが…。意外すぎるラストまで一気読み。ヒットソングに乗せて贈る、痛快エンタメ。

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしい曲が多く登場し楽しく読めました。これを読むなら、他の本を読む時間に回したほうがいいと思います。

  • スラスラ読める文章。よくあるタイムスリップものか? と思ったが、そうでもない。最後に登場する人物でニヤリとした。爽やかな小説だ。

  • 懐かしさいっぱいで、タイムトリップの難しさも全てすっ飛ばして楽しめる作品。
    1981年の古きよき時代背景がくっきりと浮き彫りになっているのが心地好く、ネットも携帯もなかったのぁと感慨深い。

    キムタクや孫さんまでとびたしたのにはビックリだったけどね。

  • タイムスリップものだけどSF的展開はなし ただただ懐かしい(?)

  • 1981年、個人的には長男が生まれた年なので、何となく思い入れがある。
    その時代、こんなだったか~、と膝を打って笑い転げることだらけ。
    確かに携帯電話はなかった。パソコンももちろんない。
    みんなテレビが好きで、同じヒット曲を聞き、喫煙者が許容されていた。エアチェック、電リク、デザイナーズブランド、懐かしすぎる!
    1981年には存在していなかったスマップ、2014年にはまだ全盛期だったはずだが、さらにそこから3年経った今では解散してしまっている。時の流れの早さを実感。
    松尾は現代に戻れるのか、この先どうなるのか、残りページが少なくなるほど心配になってしまったが、ああいうオチが用意されていたとは・・・

  • 何故か突然1981年にタイムスリップした松尾。生活のため、レコード会社のディレクター、小夜子に1981年にとっては未来の歌となる曲を提供する。実際に大ヒットしているあの歌やこの歌は、1981年でも大ヒットに。嫌な上司に不当な扱いを受け、失脚させられそうになった小夜子を助けない松尾にイライラ。松尾がタイムスリップした理由がちょっと意外。将来の音楽シーンへの影響は…?ちょっとスッキリしない部分もありましたが、1981年も知っている自分には、2つの時代のギャップなどが面白く、2倍楽しめた感じです。

  • スケール壮大。
    名曲は今聴いても口ずさむくらい印象強いけど過去に遡り今の歌も受け入れられるかっていうその発想がすごい。
    世界に一つだけの花とかTSUNAMIはきっと想像通りだろうなぁ。LOVEマシーンは笑いました。
    俊介には使命があったんだと思うと今の世の中もどんなことでもありえてしまう気がします。

  • タイムスリップ物だが、戻ってこれるわけじゃない類い。
    果たして、自分が主人公だったらどうするかなと思いながら読みました。

    昔のヒット曲を使っての楽曲提供のくだりも
    多少言いわけがましいが
    無理なくとんとんと進んでいく。

    曲名を聞いて、いろいろ納得させられる部分があったり
    この「もしも」が結構面白かった。
    でも、「赤いスイートピー」はドキドキした。
    近過ぎるんじゃないかな……なんて。

    懐かしい「ザ・ベストテン」の場面もあり
    大昔、名古屋のライブハウスの前を歩いていたら
    急に番組が始まってびっくりしたことを思い出します。
    そうそう、こういう番組だった。

    秋元康さんの場面も、思わずニンマリしてしまった。

    ラストは悪くないが、唐突感は否めない。
    まあ、盗作はやっぱりよくないよね。
    どこかひっかかるところがあったし
    ラストの方向へ持っていくところが、結局はよかったのかも。
    主人公がかかわった未来はどう変わっていくのか?
    興味も湧きました。

  • 2015.11.18-

  • 2014年から1981年にタイムスリップした松尾。音楽デレクター小夜子に見初められ、未来の世界のヒット曲を元に、新人アーティストに楽曲提供をするようになった。

    軽めのエンタメ小説。
    可もなく不可もなく、楽しく読みました。
    1981年、そんな時代だったかなと、いろいろ思い出したりして、懐かしい気分も味わいました。
    スマホのない世界、もう忘れつつある自分にも驚きますが、いい時代だったと、そののんびりした感じを思い返しました。

    この先の松尾はどうなるのでしょうね。
    いろいろ想像するのも楽しいです。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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