「見えないもの」を大切に生きる。 生活と心を調える禅的思考のすすめ

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 79
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028623

作品紹介・あらすじ

健康、若さ、愛、友情、お金、地位、名誉…世の中に「確かなもの」などありません。見えないものを見る「目」を持つと、心が自由になり、人生の幸せ度が上がる。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて、心がホッとする。特に最後の具体的な19の悩みと向き合うは実践的。

  • 世の中で目に見えているものはすべて目に見えないものによって生み出されたり、動かされたりしている。家族や仕事も目に見えない関係がある。大切なものほど目には見えない。幸せを感じるには見えない大切なものを知る事。心を空っぽにしたら何でも感動を持ってありがたい気持ちになる。SNSでイイねをいくつ集めても意味はない。一人でも心から共感し会える相手と出会うことの方がずっと大切。老後の初心忘れるべからず。まっさらな心に還ってみる。人との出会いは縁。人と関わる瞬間に真心を込める。もったいないという心は美しい。

  • とても読みやすかった。ついつい劇的に良くする方法を模索して、一発逆転を狙いにいく煩悩にまみれた生き方をしている私には、一つ一つゆっくりじっくりコツコツ当たり前のことをしていくというのは、なかなか難しいようには感じだが、目の前のことを一所懸命行っていこうと思った。
    わたしの好きな映画で、あんという作品があるのだが、私たちはこの世を見るために、聴くために生まれてきたのだという言葉が出てきて、それが大切なんだと改めて感じた。
    まずながら寝をやめる。

  • シンプルに読むことができる前松庵住職のお話ですが、その言葉は核心をついてくるので何度も読み返してみるといいかもしれません。

    若い頃には自分が死ぬことなど想像もできないかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて亡くなる人も増えてきます。自らも体力が衰えたり病にかかったりすると限りある命というものを意識するようになります。
    自らの利益が欲得だけで動くのではなく、自分は他の人々の存在によって生かされていることに気づく、そして自らも他の生命に役立てる生き方を目指す。
    とてもインスピレーションが働く内容で感謝しております。

  • 簡単に読める禅の考え方の本。二章の「目に見えない大切なもの」を見つける基礎力をつけるところが良かった。
    特に、五感を働かせたり、五感を鍛えるため見直す習慣をつける、たかがに心を

  • 大切な物は、金や物では無いということはわかっていても、実生活では忘れがち。
    禅の思想を織り交ぜながら、生きるヒントが書かれています。
    ライトな仏教書ですが為になる事も多かったです。

  • この本を手に取った、ということは少し疲れているのかもしれない。
    読んで、心が少し軽くなり、元気になれたような気がした。最終章の、~「大切なもの」に気づく練習・・・具体的な19の悩みと向き合う~ は2度ほど読み返した。
    とにかく、目の前の仕事を頑張ろうと思った。

  • 188

  • ・人を磨き高めるのは、苦労をしたという目に見える経歴ではない。その苦労とどう向き合い、自分のなかでどのように昇華して、どんなふうに生きる糧にしてきたかという、目には見えない心の在り様が、それを決めます。

    ・人との出会いは、縁を転じる契機。出会いを大切にするとは、その人とかかわっている瞬間、瞬間にありったけの真心(とらわれのない自由な心)を込めることです。縁は必ず転じます。そこから新しい世界が開けていくのです。

    ・世の中で目に見えているものはすべて、目に見えないものによって生み出されたり、動かされたりしている。

    ・薄っぺらな共感集めをするより、たった一人でもいいから、心から共感し合える相手と出会うことのほうが、ずっとずっと大切です。

    ・自分が何ものかなどわからなくていいのです。言葉を換えれば、何ものでもない自分を芯に置いて生きていったらいい。何ものでもない自分だから、状況のなかで自在に自分を転じていくことができる、そこで精いっぱい生きることができる。


    ・自信を持って仕事をする必要も、自信を持って恋をする必要もない。それがやるべき仕事なら、ただ、精一杯やる。それが自分にとって大切な恋なら、これもまた、精一杯やったら、それだけでいいこと。自信を持てなければ取り組めないような、仕事も、恋も、人生もありません。

    ・愛しているという感覚は、瞬間的に湧き出てくる。愛そうという意欲があっても、愛そうと努力しても、その感覚はやってこない。その存在と出会ったときに、実感できるとしかいいようがない。

  • 心がほっこり温まる、素敵な本です。
    紹介したら妻も読み始めました。
    これからゆっくり実践していきたいです。

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著者プロフィール

平井正修(ひらいしょうしゅう)
臨済宗国泰寺派全生庵住職。学習院大学法学部政治学科卒業。一九九〇年静岡県三島市龍澤寺専門道場入山。二〇〇一年同道場下山。二〇〇二年より中曽根元首相や安倍元首相などが参禅する全生庵の第七世住職に就任。全生庵にて坐禅会、写経会を開催。二〇一六年より日本大学危機管理学部客員教授。二〇一八年より大学院大学至善館特任教授。臨済宗国泰寺派教学部長。『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』『花のように、生きる。』『「見えないもの」を大切に生きる。』『老いて、自由になる。』(以上すべて幻冬舎)、『山岡鉄舟修養訓』(致知出版社)、『忘れる力』(三笠書房)、『お坊さんにならう こころが調う 朝・昼・夜の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『三つの毒を捨てなさい』(KADOKAWA)など著書多数。

「2023年 『悩むことは生きること 大人のための仏教塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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