- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344029163
作品紹介・あらすじ
清原覚醒剤使用、野球賭博、原・巨人の敗因、高橋新監督の課題…セ・パ日本一監督・愛のムチ。
感想・レビュー・書評
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タイトルが巨人に限定しているが、内容は巨人に限らず日本のプロ野球に言いたいことだ。日本一になんども導いている名監督であるので、それなりに説得力はある。いずれにしても厳しい世界である。
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『巨人への遺言』ですが、巨人ファン以外にもじゅうぶん楽しめる内容ですし、特に野球に関心なくても、いろいろ興味深い本です。
広岡達朗さんは、広島の弱い高校から早稲田野球部にはいり、卒業後巨人で活躍、引退後広島とヤクルトのコーチ、そしてヤクルトと西武の監督としてセ・パ両リーグで日本一。
このたび84歳にしてやっとわかった神髄を本にしたそうです。
監督時代は、「選手の親から子どもを預かっている」というスタンスで、「本業の野球だけでなく、社会人としてどこに出ても恥ずかしくない常識を身につけさせなければならない」と考えていたそうです。
おかげで西武時代マスコミに「広岡の管理野球」「自然食の生活改善」などと揶揄されていたそうです。
清原についても触れていますが、広岡さんが西武をやめたと同時に清原が入団したそうです。
一年でも清原が広岡さんの指導を受けていたら、少しはちがったのでしょうか。
この本では、監督としてコーチとしてあるいはGMとして考える事やるべきことが多く書かれていますが、私にとっては「体と心」についての彼の考えが興味深い。
「心身統一合氣道」の創始者藤平光一先生に合気道を習っていたことがあり、その元になった中村天風理論も紹介。
天風先生というのはヨガの達人で剣道の達人で野球には関係ないのですが、その理論が野球に通じると。
また自然治癒力についても触れています。
「近代医学は体を部分的には治してくれるが、体全体を治すのは自分自身である。
忘れてはならないのは、すべての元は血液だということだ。どういうことかというと、血液は酸性より弱アルカリ性の方が体にいいということ。血液は細胞だ。ガンは悪い血液が宿ったところ。それが胃に宿れば胃がん、腸に宿れば大腸がん、すい臓に宿ればすい臓がんになる。そしてがん細胞は血液に運ばれて転移する」
などなど、つい選手たちに口うるさくなっちゃうわけです。
今回驚いたのは「大リーグで始まったアイシング廃止の動き」!
このあいだシンクロの井村監督の本を読んで、二年ぶりにアイシングやりはじめたばかりなのに。
これはいろいろ調べてみる必要があります。 -
威張ってるけどまあ良いかな
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こんなに真剣に憂いているのに、伝わらんだろうなぁ、特に球団上部には。
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往年の名監督の広岡達朗による、巨人軍のみならず、プロ野球全体への提言集。
言ってることは至極まともで、奇をてらう提言はないものの、その分説得力があった。 -
凄いです。さっぱりしました。
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理論派らしい建設的かつ手厳しい意見の数々。耳が痛いだろうね。やはり所詮は企業の広告塔の位置付けから脱却しない限り、どんどん衰退していってしまいそうな気がする。