- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344030503
感想・レビュー・書評
-
これまで色々と防災について学んできたためそこまで大きな獲得はなかったが、改めて読みながら1番大切なことは発災時に命を守り抜くことだと分かった。首都直下地震や南海トラフ地震が将来起こる確率が高いんだと突きつけられると、やはりとても怖い。近頃気が緩んでいたので防災について見直そうと思った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
身を守る方法の中にはそれで本当に大丈夫なのだろうかという方法もあったが、勉強になるものも多かった。
そして南海トラフや直下型地震が来た時に起こりえる状況が書かれていて怖くなった。
実際これ以上であることも十分かんがえられるのだが。
とにかく、できることはどんどんしていかなくてはならない。 -
・街中で発災した場合、車の往来がない車道中央が飛来物の下敷のリスクが低い点で最も安全。
・ホテルのベッドでは身体を丸め、下敷きとなる身体の面積をなるべく減らすこと
・先頭車両は正面衝突のリスクがあり、最後尾は後続からの衝突のリスクがある。中間車両が最もリスクが低い。
・乗車中に発災した場合、吊り革2本を両手で持って両足で耐えること。その場にしゃがみ込むと将棋倒しの下敷きとなり圧死のリスクが上がるため危険
・地下鉄の非常出口は先頭車両と最後尾車両しかない。かといって車外に出ると第3軌条線を踏んで高圧感電死するリスクがあるため、前方もしくは最後尾にできるだけ移動する。混雑している場合は将棋倒しのリスクがあるため、無理して移動しない
・電車が脱線して反対側車線にはみ出して止まった場合、正面衝突の危険があるため、車掌の指示がなく、次の駅までほど近い場合は車外に出て歩くこと
・運転中の場合、すぐに徐行して路肩に寄せて停車し、ハザードを焚いて車外に出、ボンネット(エンジンルームがあるため強度が高い)付近、フロントタイヤ軸から少し後ろでしゃがみ込むこと
・キッチンの火は自動消火されるため、火はそのままにキッチンからすぐさま離れ、しゃがみ込むこと
・将棋倒し:後ろの人が前の人を突き倒して発生。後ろから前へ線状に点灯が拡大。
・群衆雪崩:前の人の転倒に後ろや左右の人が引き込まれることで発生。前方から後方へ塊状に拡大。
・人と人の肋骨が擦り合ってギシギシ音がする
・横に向いた顔の位置を戻せない
・足が宙に浮いたまま身動きが取れない
・異常行動としてのパニックは多くの災害や事故ではあまり起こらず、多くはフリーズして動けなくなる。
・ただし、4つの条件が重なるとパニックは生じうる。
❶緊迫した状況に置かれているという意識が、群衆間で共有され、かつ差し迫った脅威を感じていること
❷危険を逃れる方法があると、信じられること
❸脱出は可能だという思いはあるが、安全は保証されていないという強い不安感があること
❹群衆間で相互のコミュニケーションが正常に成立しないこと
※4条件は、発災後、電車やビル、地下街からの避難時に発生する危険のこと。 -
-
日本における震度7以上の地震はこの20年程度に集中して起きています。また、今後マグニチュード8から9の南海トラフ巨大地震は70%の確率での発生が見込まれています。
このような状況の中、いざ震度7の地震が来た時、我々は如何なる行動を取るべきなのか? この初発の動き方如何で生存率が50〜60%も変わってしまう。学校で教わったような事項は既にアップデートされており、現在ではむしろ危険な行動とされています(例: ぐらっときたら火の始末など)。
本書の優れた点として、まさに痒い所に手が届くようなリアルなシチュエーションをもとにした具体的な解説がなされていること。また、かなり生々しい表現で、地震の際の「死に方」も書かれており、いかにこうしたケースを避けられるだろうかと、イメージしながら読み進められる点もオススメです。
場合によっては、あまりに鮮明にイメージしたが故に怖くて震えてしまうようなこともあるかもしれませんが、それだけに本書は類書に見られる「教科書的なハウツー(?)本」とは一線を画すものだと言えます。 -
震度7の大震災が起きた時に生き残れるかどうかをテーマに書かれた防災本。
こういう場所で震災にあったらあなたはどうしますか?という質問と、選択肢から始まり、実際に震災が起きたら起ることが生々しく載っている。
最後にそれをまとめて、やるべきことや、何を覚悟すべきかが書かれている。
かなり衝撃的なことが書かれているが、実際に起ることなので、しっかり頭に入れてほしい。
この情報をみんなで共有して、これから起るかもしれない大震災に備えたい。 -
(特集:「もしもの時に備えよう」)
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00539825 -
いざ震災がきたときに、心構えと覚悟があるのとないのとでは大違いと思い、いろいろな本を読んで勉強。この本はいろいろな場面を想定してそのとき一番助かる確率が高い選択がわかったのでとても参考になった。また、震災を生き残った後のストーリーもフィクションで載っていて、(だいぶ精神的にきますが)イメージをすることができた。いつも、今地震が来たら。と想像しておくことが、いざという時の生死を分けるのだと思った。