わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1304
感想 : 184
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031234

感想・レビュー・書評

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  • どのキャラクターにも共感できるっていうのは
    描き方がうまいのだろうなー。
    とっても自然で。

    私としては知世目線の妹は
    そうとう嫌なやつかと思ったけど
    千夏目線で読むと
    なんだか一番共感できてしまった、不思議。

    親からも、世間の目からも
    自由に飛び立つ彼女たちに
    憧れのため息がでた。

  • よかったー。この本。今まで読んできた島本理生さんの作品のなかで一番好き・・かも。
    今までの島本理生さんとはちょっと違う感じがしました。
    色々考えさせられるところや、どきっとした言葉もありました。人から見たらうまくいってそうな人でも悩むことや不安を抱えていて、どんな道を選んでもとにかく自分の選んだ道で必死にやるしかないんだなと思いました。

  • 知夏と年上の椎名さん、その秘密。病人と添い遂げる覚悟を描きたかったのか?その原因もそれにする意味を感じないしただ椎名さんをスマートで知識のある男性で描いてもよかった気がする。

  • 椎名さん素敵。

  • いろんな目線の恋愛を見れた

  • 主人公をめぐる友人、姉妹の人格が交錯する作品である。おじさんには、何を以ってこの話の中で恋愛が成立するのか、十分に理解に至らず、ポカーンとしている読感?

  • 雨、嫌じゃなぁ……☔

    ってな事で、島本理生の『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』

    12編からなる短編集。

    初めは料理と恋愛な話がメインじゃったけど、後半から登場人物にフォーカスを当て、それぞれの考え方や生き方を描く内容は愛おしさと切なさの交差点。

    良い内容の本じゃった

    色々と考えさせられます。

    2018年67冊目

  • 【あらすじ】
    残業も休日出勤もいとわない仕事熱心なOLの知世。そんな彼女の楽しみは、仕事で出会った年上のエンジニア・椎名さんとの月二のデート。江の島の生しらす、雨の日の焼き鳥、御堂筋のホルモン、自宅での蟹鍋……。美味しいものを一緒に食べるだけの関係だったが、
    ある日、彼が抱える秘密を打ち明けられる。
    行方のわからない大人の恋を描いた恋愛小説。


    「この人にもっとそばにいてほしい。そんなことを思って積極的に恋愛を始めるには、30歳という年齢はいささか現実を中途半端に知りすぎている。」

    「年収じゃない。顔でもない。それよりも必要なもの。それはなに一つ特別じゃないわたしと向き合ってくれる、関心と愛情。」

    「よそになんて行かないで、俺とずっといてほしい。できないことばかりで申し訳ないけど、それでも残りのできることで、全力で幸せにするから。」

    【あらすじ】
    過去に読んだ『RED』でも思ったが私は島本理生さんの小説で描かれる年上の男性が好きなのだと思う。
    今回の小説でも椎名さんが魅力的で、こんな風に誠実で素敵な人に病気のことはあってもまっすぐに愛される主人公の知世がすごく羨ましかった。

  • 想像していたよりも軽やかな物語だった。
    よくある男女の出会い、少しいびつな家庭と環境。
    どこかで誰かやなにかと自分の手持ちを比較している。
    折り間違えた折り紙を戻してまた折りたたむ。そうして見えてきたものと無くていいと思ったものをまた知ることになる。
    皆が皆、最初思い描いていた頃の未来を歩けるとは限らない。
    気づけば全く畑違いの世界を生きていると知って呆然として釈然としないままそれを噛み締めて生きざるを得ない。
    だとしてどうせそんな人生になるのならせめて一緒にいたいと思える誰かが横にいたら少しはこの人生を愛せる。
    人生を愛そう。そんなことをふと思う作品でした。

  • 恋愛小説が苦手で避けてきたけど、登場人物が自分を省みる視点がニュートラルな感じで読みやすかった。人生で最も満たされている時に絶望を感じるというフレーズがすごい。分かる、が正にその発想はなかったなあという感じ。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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