仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)

著者 : 佐藤留美

• 幻冬舎 (2018年8月6日発売)

感想・レビュー・書評

[Kantaさんの感想 · 2018年7月31日]

得意分野でサロンをつくり自分をプロデュースせよ
学び続けることが最大の投資で最大のリスクヘッジ
社会が後からついてくると思ってしたたかに仕事2.0

以下、読書メモ

働き方改革

本質は自立を迫られる厳しいもの
720時間 月60時間が上限
健康管理と長く働く戦略づくり

脱時間給
副業を認める
自分で創る時代

老後対策は現役時間を伸ばすのがベース
1 現役時間を伸ばすスキルや知識のアップデート
2 健康や予防医学 友人や家族とのつながり
3 自分を変身させるための意欲とネットワーク
→専門性更新、領域拡大、テクノロジー対応
→サロン参加や運営、副業

小さな単位で実装とテストを繰り返す
キャリア官僚型人事とIT活用

モデル就業規則の確認

社内でもパラレルワーク
学業休暇
指示型マネジメントからリフレクション型へ
仕事を教えられる人の減少

生産性を高める方策
1 稼ぐビジネスモデル
2 多様な人材活用
3 年功序列を払拭
4 時間給の脱却
5 社内失業者の解雇
6 転職ハードルを下げる
7 業務に応じた人材整理
8 教育予算の拡充
9 女性 シニア 外国人の活用
10 生産性を高めるシステム投資

クリエイティブエコノミー
学ぶ姿勢の重要性
プロ学生とのチャンネル
ルーキーは中堅であって良い 永遠のルーキー

失敗を許容する組織風土
異なる意見を受容する管理職の存在

サイエンス アート エンジニアリング デザイン
これらの教育拡充が急務

副業で心を病まない方法
１　本業との関連性
２　趣味の世界
３　スケジュールに余白を残す
４　副業を隠す
５　キャラを奇人枠に入れる

アウトルックの使い方を再考する

本業、副業、学びで三位一体


海外の大人の学び支援

スウェーデン　フォーレニング　コミュニティ
デンマーク　フレシキュリティ　セイフティーネット
フランス　アニマトゥール　生涯学習指導員
日本　実践的専門職業大学

学び方を学ぶ
参照すべき事例やデータと人に関するアドバイス

体験の総量
修羅場、土壇場、正念場
社内横断的ＰＪ
オーナーの右腕

サロン・ＷＳのぬるま湯につからない

性格スキル　ビッグ５
真面目　計画性・責任感・勤勉性・粘り強さ・熟慮
開放性　好奇心・想像力・審美眼
外向性　積極性・社交性・明るさ
協調性　思いやり・優しさ
安定性　先見性・いらいらしない

ポジティブサイコロジー
1 Positive Emotion　ポジティヴな感情
2 Engagement　没頭
3 Relationship　ポジティヴな人間関係
4 Meeting and Purpose　人生の意味と目的
5 Accomplishment　達成

個人の体験や学びがブロックチェーンで「キャリア台帳」となる
学歴社会は学習履歴社会へ

[58さんの感想 · 2018年7月28日]

働きから改革を冷静に総括する本。アカデミア会員特典で少し早く手に入れました。
NewsPicks booksはじめ、働き方改革について読者の不安や世代の対立を煽る本が目立つ中、議論の流れを客観的にまとめつつ新しい働き方への軟着陸を誘導する本だと思う。特に海外の本は一冊一冊の分量が多いので、まずはこの本で概略をつかむのが良いと思う。

著者プロフィール

佐藤　留美（サトウ ルミ）
ジャーナリスト
ジャーナリスト。企画編集事務所「ブックシェルフ」代表。
1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て2005年株式会社ブックシェルフ設立。『週刊東洋経済』『プレジデント』『週刊ポスト』『日経WOMAN』などに人事、人材、労働、キャリア関連の記事を多数執筆。最近は特に、働く女性をテーマにした題材が多く、『ホワイト企業　女性が本当に安心して働ける会社』（経済産業省監修、文藝春秋）では女性社員インタビュー、企業紹介ページの一部を担当。東洋経済オンラインにて「ワーキングマザー・サバイバル」を連載。プレジデントオンラインにて「結婚と仕事　女の言い分」を連載。
著書に、『結婚難民』（小学館101新書）、『なぜ、勉強しても出世できないのか？』（ソフトバンク新書）がある。

「2013年 『凄母（すごはは）　あのワーキングマザーが「折れない」理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」