老いて、自由になる。 智慧と安らぎを生む「禅」のある生活

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344036529

作品紹介・あらすじ

長生きも不安、死も不安――。
「散る」を知り、心は豊かになります。
残りの人生を笑顔で過ごすために、お釈迦様の“最期のお経《遺教経》”から学ぶ8つのこと。



「心を調える」学びは、一生、必要。

・持ちすぎない――「小欲(しょうよく)」
・満足は、モノや地位でなく、自分の「内」に持つ――「知(ち)足(そく)」
・自分の心と距離を取り、自分を客観的に眺める――「遠離(おんり)」
・頑張りすぎず、地道に続ける――「精進(しょうじん)」
・純真さ、素直さを忘れない――「不忘(ふもう)念(ねん)」
・世の中には思いもよらないことが起こると知る――「禅定(ぜんじょう)」
・目の前のものをよく観察し、自分の頭で考える――「智慧(ちえ)」
・しゃべりすぎない――「不戯論(ふけろん)」

感想・レビュー・書評

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  • 私たちの悩みの多くは、人間関係によって作られる、少し一人になる時間をとることで、そこから離れて、心を整えよと仏教で教える。
    人生の先輩たちがみんな通っていった道なのだから、なんとか無事に死ぬことはできる、
    今日という一日は大切な一日、精一杯、今日という一日を過ごしていく。それが日日是好日
    元に戻そうというところに固執せず、今を見つめて生きる。今の一瞬一瞬にいかに幸せを見つけていくかを大事にする。なぜなら、元には戻らない。
    連続した時間を過ごしているが、一日一日は新たに訪れる。昨日と同じ今日はないし、今日と同じ明日は来ない
    戒律を守って規則正しく暮らしていくことで、心の平安が生まれ、心の平安が生まれることで、自らと人間本来の智慧も出てくる。
    心が調っていないから、余計なことを言ってしまう。
    心が調っていないから、いたずらに不安になってしまう。
    心に隙があると、五欲が入り込む、食欲、性欲、睡眠欲、財産欲、名誉欲は心を乱す原因
    一日「今日だけはいいや」をやってしまうと、なし崩しになってしまう。ちょっとしんどいけど続けると、そういう自分に信頼が生まれ、心もどっしり落ち着いてくる。地味なことでも、続けることが大切
    心を調えるために挨拶は大切、たとえ一人暮らしでも自分に向かって挨拶をする。
    食事ほど大事なものはない、食べるから生きていられるのであって、それを疎かに考えることは、すなわり命を疎かにしていると同じ。
    昨日の続きに今日があり、今日の続きに明日がある。一日の終わりに静かな時間に客観的に心を整理する。
    今日はなにをしたのか、どんなことがあったのか、その時にどんな気持ちだったのかをポイントに日記をつける。

  • 第1章 生きること、死ぬこと(遠ざかっていただけの「本来」―私たちの命は永遠ではない;私たちの「無力」―「諦める」ことで前に進む ほか)
    第2章 人生は「転」(あなたの不安を消す「転」の発想―すべてのものは変化し続けて、元には戻らない;すべてが変化していく世の中で、執着する価値のあるものなど存在しない―大丈夫。捨てることも、変わることも、それが自然 ほか)
    第3章 心を調える“遺教経の教え”(心が調えばすべて調う―仏教の戒律を、今の私たちの生活にあてはめると;人が人になるために―「自利利他」で、人生は非常に豊かなものとなる ほか)
    第4章 禅的生活(生活の中に「禅」を持つ―掃除など、日常の作務にこそ学びあり;決めた時間に早起きする―心と体を安定させる習慣 ほか)
    「心を調える」学びは、一生、必要。
    ・持ちすぎない――「小欲(しょうよく)」
    ・満足は、モノや地位でなく、自分の「内」に持つ――「知(ち)足(そく)」
    ・自分の心と距離を取り、自分を客観的に眺める――「遠離(おんり)」
    ・頑張りすぎず、地道に続ける――「精進(しょうじん)」
    ・純真さ、素直さを忘れない―「不忘(ふもう)念(ねん)」
    ・世の中には思いもよらないことが起こると知る――「禅定(ぜんじょう)」
    ・目の前のものをよく観察し、自分の頭で考える――「智慧(ちえ)」
    ・しゃべりすぎない――「不戯論(ふけろん)」

  • どうにもならないことを諦めて受け入れることで前に進める。全ての人に死は訪れる。人間は不安世界に生きている。病気の症状は感じるが健康の時は何も感じないように、不安は感じるが安心は感じにくい。無理にポジティブになる必要はない。昨日にこだわり明日を夢見て今日を忘れるのは愚かなこと。日日是好日。過去を悔やみそれに縛られ来てもいない明日のことばかり考え、一番大事な今日を疎かにするな。頑張りすぎない精進。日々の生活を丁寧に行なう。心を整えるには体を鍛える。断捨離をする。丁寧にお茶を入れる。掃除をする。

  • メルカリ売却

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著者プロフィール

平井正修(ひらいしょうしゅう)
臨済宗国泰寺派全生庵住職。学習院大学法学部政治学科卒業。一九九〇年静岡県三島市龍澤寺専門道場入山。二〇〇一年同道場下山。二〇〇二年より中曽根元首相や安倍元首相などが参禅する全生庵の第七世住職に就任。全生庵にて坐禅会、写経会を開催。二〇一六年より日本大学危機管理学部客員教授。二〇一八年より大学院大学至善館特任教授。臨済宗国泰寺派教学部長。『心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ』『花のように、生きる。』『「見えないもの」を大切に生きる。』『老いて、自由になる。』(以上すべて幻冬舎)、『山岡鉄舟修養訓』(致知出版社)、『忘れる力』(三笠書房)、『お坊さんにならう こころが調う 朝・昼・夜の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『三つの毒を捨てなさい』(KADOKAWA)など著書多数。

「2023年 『悩むことは生きること 大人のための仏教塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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