漫画 トルストイ 人は何によって生きるか

制作 : 亀山 郁夫 
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 25
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344036536

作品紹介・あらすじ

『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などで知られるロシアの文豪トルストイによる民話の名作をコミック化。
人のあり方と人生の意義を問う、トルストイ版『君たちはどう生きるか』!  
愛の意味を知り、生きる力を得る―――コロナ禍の現代人必読。



その日暮らしの貧しいくつ屋セミョーンは、ある日雪の中、行き倒れの青年を妻の待つ自宅に連れ帰る。若者は無口で笑うこともないが、働き者ですぐに仕事を覚えて夫婦を喜ばせた。実は彼は堕天使で、神から与えられた「三つの命題」の答えを見つければ天上に戻れる身であった。愛とは何か? 死とは何か? を問う難問だった。やがて6年の年月が流れ、ある日双子の女の子を連れた女がセミョーンの店に現れる……。  

コロナ禍に翻弄され、まったく変わってしまった世界を生きる2020年の私達。今、我々は何を支えに、誰のために生きるのか? 世界的文豪の140年前の名作が、漫画で甦えり、その答えのヒントを示してくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 気になってたけど、難しそうで手にとらずにいた「人は何によって生きるか」 漫画ならと思い読んでみた。

    愛は神なり。自分の身に苦労がのしかかるのを喜んで受ける人は多くないと思う。けれど、人の心に愛(慈愛)が宿ることで、豊かとは言えない状況であっても困っている人に施そうと変わっていく姿がとても印象的だった。
    愛が宿った人の表情は、生きていたのにまるで生き返ったかのように感じた。
    愛によって生かされる…生きているようで死んでいるのかもしれない、と思いました。

    わたしがこうして生きていられるのは、周りから愛を受けているからなんだなと思えました。

    まだよく掴みきれていなくて、ぼやっとふわっとしたところがありますが、ホップするにはとても良かったです。手が伸びなかった本を読んでみようと思いました。

    愛によって生きる者は 
    神さまの中に生きている者であって
    またその中にこそ 神さまがいらっしゃる
    なぜなら 神さまは愛そのものだからです
    L.トルストイ

  • 恐らく、人にとって何が大事な事かを民話にして(寓話?)描いた作品なのだと思うけど、とてもキリスト教的というか、大川隆法的というかな内容。
    最も至極な内容なので、良いも悪いも無いかな。

    原文の文字で読むともっと得られるものがあるのかもしれない

    はじめと終わりに、コロナ禍の話題と結びつけて描かれており、混乱した。

  • 靴屋と天使をめぐるロシアを舞台としたトルストイの創作部分と、現代日本を舞台とした創作部分とがあって興味が湧いた。亀山郁夫さんがかんでいるとあって、読んでみたくなった。

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著者プロフィール

19世紀のロシアを代表する小説家、思想家。ロシア・ヤースナヤ・ポリャーナに伯爵家の四男として生まれる。非暴力主義の思想のもと、文学のみならず、政治や社会にも大きな影響を与え、また、自ら教科書を執筆・編集し、教育にも力を注いだ。代表作に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』など。『イワンの馬鹿』は、1876年(トルストイ56歳)の作品。

「2020年 『イワンの馬鹿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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