- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344037472
作品紹介・あらすじ
現代社会において我々は、誰もが部下を持つ「上司」である。
「上司の心得」のエキスパートである田中角栄元総理の言行より、
やがて来る「コロナ後」の社会でも活用できる数多の心得を紹介。
【もくじ】
第1章 「親分力」の磨き方
●後藤田正晴いわく、「田中さんは“部下に花を持たせる”達人だった」
●「ひけらかさない」器量こそ“男の粋”。人が集まる
●上司の致命傷は、「指示のブレと前言撤回」の二つ ほか
第2章 「交渉力の極意」
●通産官僚が「当代一流の弁舌能力」と舌を巻いた、田中通産相
●「握手の効用」を軽視すべからず
●「角栄節」が教えるスピーチ説得術の5ヵ条 ほか
第3章 人材育成の奥義
●「叱り上手」を目指せ。ただし、押さえどころを見誤るな
●「自分の言葉」で話せ。借りものは、一発で見抜かれる
●田中の「殺し文句」に、石破茂が泣いた日 ほか
第4章 「心理戦争」社会の勝者を目指す
●「気に入らない相手」とも、全力で向き合う勇気があるかどうか
●「マッチ箱事件」で見せた上司としての素直さ
●「フルネーム」での声がけは、意外な信頼感、親近感を生む ほか
感想・レビュー・書評
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上司云々というより「角栄本」が好きなので、その角栄本wを久々に読んでみた。
うん、やっぱりイイね。多分に美化されているだろうけど、美化されるぐらい周囲に鮮烈な印象を残していることは確か。基本的に情に溢れている一方でブルトーザーのような力強さ、そしてコンピューターのように数字が強いことから、「コンピューター付ブルトーザー」の異名がある氏。本書でも情報を大事にする姿、とりわけ仕事においては「数字と歴史」を重視する姿が描かれている。
エピソードとしては、「コンピューターのミスを算盤が発見」が良かったね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
は?
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■コロナ禍のこの時期に、田中角栄ものが出るということは、田中角栄が首相だったらどうしただろうか、というノスタルジーがあるからだろう。
■端的に言うと、色々な人に聞いた田中角栄の人情物語だ。
■今この話を聞いてその人情の機微を理解する人は少なくなってきているのではないか。失礼ながら、著者の年代を見てそういう思いを強くした。
■それでも、この本は今太閤の言行から学べることは沢山あると感じた。 -
■親分力
ひけらかさない器量。
大胆かつ臆病。
上司の致命傷は指示のブレと前言撤回。
■交渉力
理想のカードは3枚(三善の策を持つ)
説得術5箇条
①結論を先に話す
②聞き手との一体感
③例え話を多く
④相手への問いかけと同意
⑤声に力を入れる
■人材育成
損失補填人事
有能な部下がいれば、自分がある程度人事の影響が及ぶようになった際に処遇すべき。
叱り上手
ポイントは明るく叱る
部下の性格(人格)の欠点を指摘しない
自分の言葉で話す
借り物(人が話したこと)で話しても相手には響かない。