- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344038509
作品紹介・あらすじ
金なんか望むな。倖せだけを見ろ。
そして謙虚に、つつましく生きろ。
我々が生きるべき“座標軸”を示した奇跡のドラマ『北の国から』放送40周年記念。
田中邦衛氏演じる黒板五郎が過ごした20年の日々を、名場面と名セリフで追体験する1冊。
「夜になったら眠るンです」
「人には上下の格なンてない。職業にも格なンてない」
「人を許せないなンて傲慢だよな」
「男が弱音をな――はくもンじゃないがな」
「疲れたらいつでも帰ってこい 息がつまったらいつでも帰ってこい」
「男にはだれだって、何といわれたって、戦わなきゃならん時がある」
「お前の汚れは石鹼で落ちる。けど石鹼で落ちない汚れってもンもある」
黒板五郎は決して饒舌ではない。むしろ無口な男だ。しかし、五郎が発する言葉だけでなく、度々の沈黙の奥にも、語り尽くせない喜び、悲しみ、悔しさ、そして愛情が溢れている。そこに込められた、家族と周囲の人たちに対する熱い気持ちは普遍的なものであり、古びることはない。(「おわりに」より)
1981年10月にスタートして82年3月末に全24話で放送を終えた『北の国から』と、83年〜2002年に放送された8本のスペシャル全話からピックアップした、現代人に響く黒板五郎の名セリフ。
感想・レビュー・書評
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【倉本聰さん】放送から40年「北の国から」の脚本家:北海道新聞 どうしん電子版
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/600252
『北の国から』黒板五郎の言葉|幻冬舎編集部 - 幻冬舎plus
https://www.gentosha.jp/series/kitanokunikara
『北の国から』黒板五郎の言葉 | 株式会社 幻冬舎
https://www.gentosha.co.jp/book/b13943.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラマをリアルタイムで観ていた人にとっては
涙が止まらない一冊です。
当時、ほとんど一回しか観ていないはずなのに
なぜあんなに鮮明に色々なシーンを思い浮かべ
ることができるのでしょうか。
同じ時代を生きることができた人は本当に幸せ
であったと思います。
本当に本当に黒板家が隣人や、親戚のように感
じているのですから。
そして何と倉本聰氏は「北の国から2021版」の
脚本をこの時点で書き上げたことを綴っていま
す。
映像化されることを願ってやまないです。 -
親の無償の愛、幸せ、苦労、寂しさ、
子の葛藤、反抗、成長、気付き、
都会と田舎、自分と他人、若者と年寄り、、、
わたしたちの暮らしと同じように、物語の中ではとにかく色々なことが起きます。
その色々なこととは、自分がいつの日か経験したことあるようなことだったり、ごくごく身近にあることだったり、、
親が苦労して稼いだお金のこととか、
そのお金で買ってくれたものとか。
田舎から都会に子どもを送り出す親、旅立つ子のそれぞれの感情とか。
身近なできごとが描かれており、共感から胸を打たれる場面がいくつもあります。
生活する上でお金はもちろん必要だけど、お金だけが心の豊かさといえるのか?
普段忘れてしまっている、何かすごく大切なことを思い出させてくれる、、、
私にとってはそんな人生のバイブルのような作品です。
この作品に出会えて心からよかったと思っています。
どの世代が観てもそれぞれの立場で感情移入することができるし、ずっと愛され続ける理由がわかる。
ドラマを観た上でこの本を読むと、ひとつひとつの場面がありありと目に浮かんできます。
人生に疲れたり悩んだ時には、この本を開きたいと思います。 -
北の国からを全部見た訳では無い。
大学の授業で所々見ただけ。
それでも、北の国からを見て良かったと思えたし、
そのおかげで考え方の幅も広がった気がする。
この本に載っていない場面もあるし言葉や表情、音楽など全てがあるわけじゃないけど、文字で伝わることも確実にある。
1番お気に入りは「石鹸で落ちる汚れもあるけど、石鹸で落ちない汚れもある」のとこかなー -
ドラマを見ていた頃にタイムスリップ。私以上に一生懸命見ていた母の姿が浮かんできました。
倉本聡さんが対談番組でご自身の少年時代の経験がこの作品を書かせた、父親は最高のものをくれたと言われていました。経済的には恵まれなかったけど、お金では買えない宝物をくれたとも。親子関係とはそういうものかもしれませんね。
ドラマの1シーン1シーンが蘇ってきました。 -
ふつう
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タイトルから名言集を想像していたが違っていた。どちらかと言えば名場面集。
読み込む前にパラパラめくってみたが、巻頭と巻末に編者の解説がある以外、本編はスカスカな印象を受けた。
ひたすらセリフのやり取りだけで、シーンが変わるところで2行程度の注釈が入るだけ。
それがずっと続く。
ただ、その間が良いんだな。少しづつドラマの場面を思い出していく。
五郎さんは自分の父と、自分は純たちと同世代。妹一人も一緒。
読み進めながらドラマを思い出すと共に自分らの人生を追って重ねてしまう。
同時代を生きた者だからこそ共感できる部分がある。
不覚にも泣いてしまった。
ファンにはたまらない一冊。ぜひ読んでほしい。