夢と金

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
  • (197)
  • (179)
  • (98)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 2372
感想 : 199
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344040502

作品紹介・あらすじ

「まえがき」より「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。もしも、キミの両親や学校の先生が「お金の話をするな。はしたない」と言ったなら、彼らのことは軽蔑した方がいい。もしも、貴方が子供達に対して、そのような言葉を過去に一度でも吐いたことがあるのなら、猛省し、子供達に正面から謝罪した方がいい。 日本の「自殺率」「自殺の原因」「犯罪の動機」を見ると、それがいかに畜生道に落ちた言葉なのかが分かる。貴方の言葉は、自殺と犯罪の後押しだ。貴方の言葉は、「夢」を殺す作業だ。なぜ、貴方は夢を諦めた?なぜ、貴方は他人を妬む?なぜ、いい歳して不毛なアンチ活動に励む?答えは分かっているだろう?だったら、なぜ、それを子供達になぞらせる? 逃げるな。今、この国に足りていないのは『希望』だ。希望をもつためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。子供は勿論、子供に背中を見せなければいけない大人もだ。「金の話ばかりしやがって」と言うのなら、分かった。だったら、僕よりも大きな夢を語り、行動している人間を連れてきてくれ。それができないのなら、話を聞いて欲しい。耳障りの良い話はしない。夢を繋ぐ為の本当の話をする。80分あれば十分だ。西野亮廣(キングコング)編集者より――エンタメを作るだけでなく、自ら、それを展開するためのビジネスモデルのデザインまで行い、圧倒的な実績につなげている西野亮廣の頭の中とは?――始まりは一冊の絵本『えんとつ町のプペル』。異例の制作方法で生み出し(クラウドファンディングで制作費を集め、30人以上のクリエイターと共同制作)、過去にない宣伝活動で注目を集めた(全文をネットで無料公開、世界中の子供たちに自腹で寄付、収録したページを「光る絵」として世界での個展を展開など)。さらに、映画「えんとつ町のプペル」では、製作総指揮をとり、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たし、世界各国の映画コンペティションにノミネートされるなど快進撃。また、ミュージカルや歌舞伎としても上演され、いずれも評判に。現在、ブロードウェイでの公演を目指して活動中。えんとつ町のコンセプトで、ビジネス展開にも積極的だ。西野発のNFTでは、2022年10月31日にNFT取引量世界一を記録。その他、町づくり、飛行機ホテルなど、特徴的な活動からも目が離せない。西野亮廣の着眼点、発信力、行動力は、今や世界レベル。アメリカでの講演においても、質問が次々飛んでくるほどだ。作品の創作だけでなく、ビジネスモデルのデザインまで考え、作り出し、動かし、数字を出していく西野亮廣の頭の中が、一冊の本に!(カバー仮画像 撮影 /鞍留清隆)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • プレミアムとラグジュアリーの違いやNFTという新しいお金の稼ぎ方など目から鱗の話がたくさんあった。夢を追うには大人達の常識から逃げないといけない

  • 物、サービスを売る視点しては、大事なことを言っていると思う。
    しかし、機能面よりプレミアを意識したりすることによって行き着く先はどんな世界なのだろうか。
    ものを選び取る上で、高価なものがいいものであると思い込んでいると搾取されてしまうというような世界になる。
    言葉を選ばないで言えば、必要じゃないものを押し付けられないように物を選び取る力が必要になってくるのだろうと思う。

  • 新刊が出るとなぜか読んでしまうキングコング西野さんの著作。
    「夢と金」を両立させる方法をとても具体的かつ分かりやすく、そしてユーモラスに教えてくれている。
    西野さんが初めてクラウドファンディングを立ち上げたのは2013年とのことで、それからもう10年経ったわけだけど、当時あんなに「うさんくさい」だの「宗教」だの「信者ビジネス」だの言われていたのが、すっかり誰もが検討しうる資金調達の一手段になったのだから不思議だ。
    いや、不思議ではない。西野さんは10年前からそのことに気づいていて教えてくれていたのに、まともに取り合わなかった我々が完全に後塵を拝していただけなのだ。
    さすがにもう西野さんの言うことを信用したい。

    本著では、西野さんは商品価値を「プレミアム」と「ラグジュアリー」に分類し、そこに内包される「機能」と「意味」の違いについて徹底的に解析してくれている。機能ではなく意味を売れ。機能検索から時代は人検索へ。「恋」を設計して、正しいサービスよりも惚れるサービスを。
    推し活という文化が流行り出して久しい昨今、ビジネスに疎い私でも彼の主張は当を得ていると分かる。

    そして、先日読んだ『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・キッズ』でも紹介されていた「NFT」について。概要を知っていたから、すんなり入ってきた。
    ここから派生して、記念メダル型のNFTを購入することが、わざわざ自分から言わずとも何かへの支援や寄付したことの証明(履歴)になる、という新しい発想には舌を巻く。西野さんってすげー。

    とにかく一冊まるごと、新しいところへどんどん踏み込み、仲間を巻き込んで未来を開拓していっている感じがした。
    〈知らないものを否定するな。〉
    〈恥じろ。そして、無知を撒き散らす自分は今日で終わらせろ。〉
    小さい世界の中でいろんな言い訳をして何にもチャレンジしないのは、現状維持ではなく後退なのだろうね。お金に対してもっとがつがつしてみたくなりました。

  • シンプルで読みやすい、分かりやすい。
    そして、お金の考え方について学ぶことが出来ます。

    ・お金は「お金を上手に使ってくれる人」のところに集まる。
    ・「夢=認知度-普及度」
    ・「感情」はプライスレス。惚れさせる。
    ・機能と意味を考える。

    精神論じゃなく、お金の大切さをちゃんと教えられる大人でありたい。

  • お金が尽きれば夢も尽きる。という言葉が刺さりました。
    お金が全てではないが、お金は全ての活動に繋がってきます。昨今の日本人は貧乏になり、いかに安いかを強く追求するようになりました。その引き換えに「お金がなくても悪くない生活」が当たり前になり、活動することに制限をかけてきました。そして、それを不自由と捉えず、当たり前となったのが現状です。それは本当の意味で自由と言えるのでしょうか。本心から「この生活を送りたかったんだ」と言えるのならまだしも、「仕方がないからこの生活にしている」と思っている人がいるのではないでしょうか。そうであれば、お金に関する知識とその夢をかなえるための行動をしていかない限り、未来は今の延長でしかありません。
    まず変わるのは自分であり、習慣を変えなくては達成したい未来はありません。
    そんなことを改めて教えてくれる本でした。

  • NFT、初めて聞きました。勉強しようと思う。
    お金に対する知識不足、固定観念は怖いものだと痛感。
    お金に対する考え方に筋が通っており、シンプルな言葉で簡潔に説明がなされ、読んでいて引き込まれるものがある。話術や見せ方が上手。

  • 2023年最後の読書記録になるのかも?
    図書館で夏に予約していた本をようやく借りることができました。
    お金について知る、資産形成の話かな?と思ったけれど、「夢と金」タイトルの通り夢と金を実現させる選択肢を知っておく、そして実行することの大切さが書かれていた。
    自分の知らない世界が多く書かれていて、この思考を持ちたいし子どもに教えてあげられるようになりたい。
    どうやったら自分にもつけられるのか、まずは何か行動を起こしたいと思いました。
    こういう題材を日本の義務教育に組み込んでほしい…。

    これからの時代を生きていくのに絶対の読むべき本を読むことができて満足です。
    西野さんの本もう一冊読んでみようかな。
    エンタメ研究所に入ってみるかどうかも要検討です。

  • 「知らなかったんじゃない。知ろうとしなかったんだ。」
    「世界は最初に勝った人間を贔屓し、最初から持っている人を贔屓する。…これが世界の理だ」
    知識不足と古い固定観念に気づくための一冊。
    事例をもとに分かりやすく入ってきた。

  • 【金で買える自由】
    いつものように語り口調はオラオラ系ですが、おっしゃることはなるほどです。
    常に新しいことに敏感で、実際にトライしているところはすばらしいです。

    過去のできごとでの恨み節がなければ最高です。
    (少し懐の小ささを感じてしまいますので・・・)

  • とりあえず読んでみるといいと思います。
    タレントなだけあって言葉選びが面白い。
    それだけで最後まで読んでしまいました。
    役に立つかはあなた次第

全199件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年生まれ。芸人・絵本作家。99年、梶原雄太と「キングコング」を結成。人気絶頂の2005年に「テレビ出演をメインにした活動」から軸足を抜くことを決意。09年に『Dr.インクの星空キネマ』で絵本作家デビューを果たす。16年に発表した絵本『えんとつ町のプペル』は累計発行部数50万部超のベストセラーに。20年12月公開予定の映画『えんとつ町のプペル』では原作・脚本・制作総指揮を務める。現在、有料オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を主宰。会員数は7万人を突破、国内最大となっている。

「2020年 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西野亮廣の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ひろゆき
西野 亮廣
朝井 リョウ
小川 哲
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×