- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344040526
作品紹介・あらすじ
アウトプットの、その先へ——。自分の言葉で、人生を動かせ!精神科医として30年の経験と、YouTubeで4000超の悩み相談に答えてきた実績の集大成!著書累計218万部突破の、大人気精神科医が贈る、究極の「悩み」解消本!! あなたの悩みは、解消できます。それも、簡単な方法で——。◎ダメな自分でもそのまま肯定するのが、真の自己肯定感。◎自分の考えは、先入観と思い込みだとまず考える。◎「あの人だったらどうするだろう?」と考えてみる。◎どうして他人に話すだけで気が楽になるのか。◎職場で頻発する「相談できない症候群」。◎過去を忘れられる魔法の言葉を知っていますか?◎切り替えられない原因は「脳の疲労」。◎悩み解消のためには、「始める」より「やめること」が重要。つぶやくだけで、心がみるみる軽くなる「魔法の言葉」満載。
感想・レビュー・書評
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言語化というよりは、「口癖や言葉を発する事の魔力」という方が相応しいだろうか。言葉にして表現し難いものを巧みに形容する「言語化」もコミニュケーションにおいては重要だが、本著はそことは異なる切り口である。だが、それはそれで改めて考えると大切な事だと思い知る。何故なら、脳は言語化の前に無意識的に知覚をするのだから、自己暗示的に脳を誘導するのが「言語化」だからだ。つまり、知覚したものを的確に表現する言語化に対し、知覚そのものを操作する言語化があり、本書が扱うのは後者だ。
言葉(前頭前野)は、不安(扁桃体)の手綱である。これは本書に書かれたものだが、名言だと思う。
ー 「何とかなるさ」を口癖にしてつぶやけば、その言語情報によって扁桃体の興奮が鎮静化され、不安は減少する。何度もつぶやけばプラシーボ効果も加わり、さらに落ち着いた気持ちになる。
ー 「痛い痛い」と痛みを声で表現しながら注射すると、何も言わないグループに対して痛みが5分の1に緩和された。
同じ悩みや考えが何度も浮かんできたり、ネガティブ感情を振り払っても苦しい感情が湧き上がる。マイナスの思考がどうしても頭から離れない。この切り替えられない状態は、脳科学的に言えば、前頭前野の疲労。セロトニンが減少している脳疲労の状態。さらに脳疲労が強まると、やる気やモチベーションが失われる。不安が頭から離れなくなり、警報が出続けている状態である。改善するためには、睡眠、運動、朝散歩、リラックス。リラックスには、スマホを見ない事が重要のようだが、ここでも、「しょうがない、まぁいいか、そういうこともある」が救いの言葉だ。
私的な話だが、ブラック企業、パワハラっぽい知人が「まあいいか」を部下にやめさせるのだと息巻いていた事を思い出す。その時、そんな事言っていると、息苦しくて部下が窒息するぞと感じたが、その通りだ。自他に、優しい言葉を許容する事も必要だと気付かされた読書。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【ネガティブをポジティブに切り替える言葉】
1「とはいえ」の例文
「とはいえ、やれる範囲でやってみよう」
「とはいえ、何かできることはないか」
2「それはそれとして」
「どうしていいかわからない。もうヤダ!」といってしまったら、とりあえず言ってみる
3「でも」
「ネガティブ+でも」と言ってみると「強烈なポジティブ言葉」が浮かびやすい
「俺ってダメな人間!でも、やるしかない!」
【次に進む言葉】
どうしてもあきらめられない時に使うと、過去の出来事や感情に区切りがつけられます
「しようがない」「まあいいか」「そういうこともある」
【そして、私がのこして再度考えたい言葉】
自分一人で一週間、あるいは一ヶ月悩んで解決しない問題が、専門家やプロの意見によって一瞬で解決することはよくあります。
自分一人で頑張ることは、「美徳」ではなく「時間の無駄」なのです。 -
悩みを抱えたときの対処法。
相談しても解決しないから、と1人で抱えず、誰かに話してみよう。言語化することで悩みが整理され、やるべきことか見えてきたり、気持ちが楽になったりするよ、と教えてくれました。
他にも、ストレスを受けたときに「スルーする力」とか。なんでも真正面から受け止めてしまいがちな自分には響きました。
繰り返し読みたい本です。 -
それはそれとして…と自分の気持ちを切りかえる魔法の言葉がいいなぁと思った。金沢の鈴木大拙館にはこの言葉の掛け軸があるそうだ。自分軸で物事を考えること、将来の不安や過去にあった嫌なことはさておき今できることにフォーカスすることを生活の中に取り入れていきたい。
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魔法のランプの精に願い後を叶えてもらえるとなった時、本当にその悩みを解決してもらうのか?という件が興味深かった。
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本当に本当に悩んでいる方におすすめ。
ひとりだと出口が見えない、でも誰かにも話せない。そんなときにまず、この本を取ってみてほしいです。
(私自身、この本を必要とするまでに至っていないことがわかり星を真ん中にしています。) -
言語の魔力、言葉にすれば「悩み」は消える
著作者:樺沢紫苑
発行者:幻冬舎
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
facecollabo home Booklog
https://facecollabo.jimdofree.com/
Youtubeで4000超える悩み相談に答えてきた実績の集大成! -
アイディアとしては目新しいものはなく、悩み解決方法の総集編と言った感じ。
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樺沢氏の本は何冊も読んでいるが、氏の主張は一貫している。精神科医として「伝えたいこと」を切り口を変えて多数の著作で訴え続けているイメージ。
目新しいことは書いていないが、日々の行動を再点検するきっかけになるので樺沢ファンなら読んで損はないと思う。 -
樺沢先生の新刊。早速読みました。
今回のタイトルから、「上手く言葉にできない事を言語化する方法」的なものだと思っていたらそれは違いました。
モヤモヤする悩みを解決するためには、まずはその悩みを言語化する、そのための本でした。
樺沢先生の著書を他にも読んでいたりYouTubeを見ている人からすると、半分くらいは復習になるかと。ただ、朝散歩、3行ポジティブ日記など樺沢先生がいつも仰っている事の効果についてのアプローチがいつもと違う。悩み解決にどのように作用するかというところに焦点が当たっているため、「なるほど、そういう効果あるのか」と納得させられる。
今回得た学び
悩み=ToDo
悩みには必ず解決できる方法がある。その事が何なのかを導き、実行すれば悩みは消えない。悩みは行動によってしか解決しない。
それでもダメなら諦めろ。他人は変えられないから変えようとするな。自分をどう変えるかを考える。
やってはダメな事
スマホのやりすぎ。
過剰な飲酒。
この2つはダメだと思っても自分もついやってしまう。改めて気をつけていこう。
今回もとても多くの事が学べた。
何かと仕事でも悩みが多い年末を前にこの本を読めてよかった。