涙のような雨が降る (幻冬舎文庫 あ 14-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 174
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400214

感想・レビュー・書評

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  • 軽すぎる…

    赤川次郎さんの作品は読みやすくて好きだけど、物足りなかった

  • 登場人物が一気に押し寄せてきてスピード感を保ったまま読み切れる。
    でも疑問に思うことがいくつか出てきて、モヤモヤが止まらない。
    例えば…今は歩美として生きていて切れ者のはずなのに実の兄の同居人と挨拶するなんて危機管理がなってないなとか、愛子は愛人の子なのに父側の親族がそのことを知らないなんてことあるかなとか、いくらその場を飲み込む迫力があっても拳銃を持っててしかも発砲したのに警察が目を離すなんてことあり得るかなとか、本物の歩美が誘拐されてから今までどうやって生きていたのかなとか、殺される危険があったのだからどう考えても普通は警察に行くのではとか、そういったことが頭に浮かんでしまう。
    個人的には尾崎由美の言っていることに説得力を感じられなかった。大きな罪と暗い過去を持っているのを何度もにおわせているのに実際何があったのかなどには触れず、親からの愛を知らない子であるという証拠も示されておらず、由美の15年間のストーリーが見えてこないからかもしれない。

  • たくさんのマスコミに囲まれて堂々と教師と向き合って話す歩美は本当にカッコいい。
    詳しい理由もわからず、ただ川中歩美として生活することを受け入れた当初とはどこか違う歩美がそこにはいた。
    無条件に愛されるとはどういうことか。
    友だちとはどんな存在なのか。
    そして信じ、信じられることの大切さを知った歩美は大きく変わっていく。
    歩美の変化は、行動や言葉になって表れていく。
    自分を信じてくれる人がいる。
    たった一人でも自分をきちんと見てくれる人がいたら、人はまっすぐに生きていけるのかもしれない。
    きっかけさえあれば、何か大切なことに気づくことさえ出来れば、人は成長し変わっていけるのだろう。
    歩美がした決断は中途半端な決意では出来ないことだ。
    それだけの覚悟があってしたことなのだから後悔はないとは思う。
    この先、歩美にはどんな未来が待っているのかはわからない。
    でも、確かに自分が感じた大切なものを忘れずに生きていってほしいと思った。
    わずかな時間だったけれど幸せだったときを、今度は与えられるのではなく自分で作り上げてほしいと。
    赤川さんの物語はいつも読みやすい。
    そして、読み終わったあとに嫌な思いが残ることはない。
    どこかさわやかであたたかさの残る赤川さんの物語は、いつも優しい気持ちにさせてくれる。

  • 主人公のキャラクターが、赤川作品によく出てくる勝気でしっかりした少女でとても良い。救いのある話で良かった。

  • 主な登場人物ほぼ全ての人柄に惹かれた。
    最後のページを読むまでどうやってこの本は締めくくれらるのかな~とワクワク感があった。
    ちづるさん、素敵!

  • 大金持ちの孫になりすました少女。
    罪を犯した少女だが,
    おばあちゃん,ともだちとのやりとりの中で,才能と感性が磨かれて行く。
    人として成長していく様を,きもちよく見守ることができれば良いが,
    友達の父親の自殺など,さまざまな事件に巻き込まれて行く。

    お金持ちの家系の争いの中,本物の川中歩美が最後に登場するかどうかが筋道の絶好調。

    映画にしたら面白そうな題材だと思いました。

  • タイトル買いです。かなりおすすめします。何度も読み返しました。

  • これは大好き
    重いほど悲しくて
    いつか終わってしまう
    いつか終わってしまう
    と思うと涙が出た。

  • 歩美の兄がどうしようもねえ

  • 眠れない夜に一気に読みきった本です。
    最後説明じみているところもあったけど好きな本です。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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