背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401419

作品紹介・あらすじ

気がやさしい鋳掛け屋・伊助が、息子・浅吉にせがまれ背中に入れた髑髏の刺青。刺青を入れるには大金がかかる。それにもかかわらず、ただで刺青を入れさせた男の目的とは?髑髏の刺青に隠された秘密とは?公事宿(訴訟人専用旅篭)「鯉屋」の居候・田村菊太郎が、江戸時代の京都に起った数々の事件を解決していく人気時代小説シリーズ第五作。

感想・レビュー・書評

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  • 公事宿事件書留帳第5段。
    京都の町の江戸時代の暮らしが垣間見えるのが、また魅力のひとつ。京都人の吝嗇を示す言葉で、茶漬けどすけど一杯食べていっとくれやすとすすめられる事があげられる。これは、この時代食べ物は貴重で、言葉だけでも厚意としていただき、辞去するのが礼だとされていたという。特に、京都の野菜は特段に美味く、特にお茶漬けとして食べるのが一番とされていたこともあり、そのありがたい野菜をもてなす事への気持ちがあったのだそうです。
    当時の生活、息遣いが聞こえてくる。

  • 5作目
    前作と変わらず、淡々と。登場人物の関係が進んでいない。
    現代でもこんな犯罪あるかも。
    「因業の瀧」で心中の生き残りへの罰が具体的で興味深かった。位では最下位の扱いだけれど、お金はたんまり持ってる主がいるとか。お金さえあれば抜けられちゃうんだ。
    「夜寒の辛夷」はできすぎな気も。そして彼らのこれからが今までどおりまっすぐでありますように。

    背中の髑髏
    醜聞
    佐介の夜討ち
    相続人
    因業の瀧
    蝮の銭
    夜寒の辛夷(こぶし)

  • 時々時代小説を読みたくなる。

    京を舞台にした日本版「ロウ&オウダー」

    とはいえ裁判制度が小説ほど機能していたかどうか?

  • L 公事宿事件帳5

    因業の瀧…時代的にこういった事件はたくさんあったのではないかと思わされる話。


    ここでも、長い説明台詞に付き合わされる。しゃべらせた方が情緒出るから??話言葉でえらく理解が遅くなるんですけど。

  • 2008/03/10読了

  • 猟奇的な事件が現在でも続く中もし江戸時代にもこんな事件があったら嫌だなぁっておもいました。

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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