夜離れ (幻冬舎文庫 の 2-9)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 192
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401495

感想・レビュー・書評

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  • 共感したりこわがったり

  • 久々に乃南アサさんの作品。
    どこにでもいそうな、でも心の中に少し闇の部分を持つ人の短編集。

  • ほんの少しのズレから、心に潜んでいた狂気を露にする女性が主役の短編集。
    何かのきっかけで誰にでも起こり得るような、おそろしくも現実的な女性特有の醜さを、嫌味なくサラリと表現している。

  • 自分だけの小さな幸せに迷走する女性の6つの短編作。

    ・4℃の恋
    ・祝辞
    ・青い夜の底で
    ・髪
    ・枕香
    ・夜離れ

    面倒を見てきた友人の結婚式で暴露する女性や、思いこみの激しい女性、夜の町から抜け出そうともがく女性など、だれでも内に秘めたる危ない部分が暴走した結果を描く。


    女性の微妙な心理を見事に表現している。
    解説にあったが、そんな女性のちょっとした悪事に笑みがこぼれるという女性解説者の感想にゾッとした。

  • 自分のことしか考えられない女たち。不幸にあった時、自分のことを振り返れている人はまだいい。

  • 6人の女と6つのストーリー。短編なのですぐに読めます。
    女の粘着質な部分や、嫉妬と自信と葛藤の中でもがく様がすごくわかりやすく書かれています。
    女の嫌なところを書くのがすごく上手!笑

    でも私は好きです!

  • (収録作品)髪/祝辞/4゜Cの恋/夜離れ/枕香/青い夜の底で

  • どこか傲慢な女が最後にはなんとなく不幸になる短編集。
    この人はこういう女に何か恨みでもあるのだろうか?と思うくらい、小気味良く不幸になります笑

    でも物語を読んでると、自分が主人公のような気持ちになるから、だんだん不幸になるにつれてもうやめて!私のライフはゼロよ!となってきます・・・

    ぽんぽん読める作品です。

  • 2014/8/25読了。


    「ザ・女ってこわいよ」…な一冊。
    6つの短編が入っているけれど、どれもこれも、女性の恐ろしさがしっかりじっくり描かれている。
    ただ確かに恐ろしいだけれど、同じ女だからか、「わかる、わかる」と思えるし、その分、先が読めてしまい、あ、やっぱりそう来るよね〜ってなってしまう。
    その辺がちょっとつまらないかな(笑)

    私にとっては、まったくの理解不能な主人公たちではないけれど(もちろん、現実にこんな人たちがいて事件になったら大変だけれど)、それでも正直なところ、この本を読み出してから、夢見が悪くなったことはここで告白しておこうっと。
    世の中の男性たちには、お勧め出来る本ではないかも(笑)

  • これ好き!笑

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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