工学部・水柿助教授の日常: The Ordinary of Dr.Mizukaki (幻冬舎文庫 も 3-6)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1770
感想 : 175
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405882

感想・レビュー・書評

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  • 小説というか、エッセイ?
    ヤマもオチもなく、つらつらと水柿助教授の日常や思ったことを三人称風で書かれている。
    起承転結がある訳では無く、フラットに綴られている文章なのでちょっと退屈かなとおもったけれども、その語り口調が面白い。
    セルフ突っ込みや話題の誤魔化しなど、読んでいてくすりと笑ってしまう。
    何だかとても可愛い人だなぁ。
    そして理系で小説家とは、本当に才能豊か。
    エッセイは好きではないけれど、面白く読めた。

  • エッセー風な短編集である点は長編ミステリーのS&Mシリーズと大きく異なりますが、いずれも大学の工学部を舞台としており理系出身の身として楽しめました。SFのイメージが強い森博嗣ですが、一風変わった(それでいて、実在してもおかしくなさそうな)登場人物たちの繰り広げるコメディも面白いです。解説が「文学部唯野教授」を書いた筒井康隆さんであり、編集者のユーモアも感じました。

  • タイトル通り、工学部・水柿助教授の日常が天の声(著者?)目線で描かれている

    水柿助教授=森博嗣を思わせる描写が多用されており、エッセイを思わせる読み応えがある。また、妻・須磨子さんとの温かなやりとりが印象的であった

    (以下、感想)
    高校生のときに好きだったので再読したが、正直なところあまり楽しめなかった。
    同じ人間でも、いまとむかしでは感じ方が違うことを実感した。おそらくだが、本書を楽しむには、水柿助教授に共感し、一緒に日常を楽しむ余裕が必要なのだと思う。

  • 水柿教授シリーズ#1。独特の文体が私にはちょっとあわなかった。

  • 再読。タイトルにあるとおり水柿助教授を主人公とした日常話。奥さんである須摩子さん成分も最後までたっぷり。エッセイではないけどそれに限りなく近いような気がするようなしないようなそうでもないような。とにかく不思議な雰囲気を漂わせることに関しては上手い森先生らしい日常的非日常小説。この作者の作品が好きな人にはめっちゃ楽しめると思うよ。

  • エッセイ風の小説。明らかに森博嗣っぽい水柿くんが主人公。
    森さんらしさ満開で、ものすごごく好きなフレーズたくさんなんだけど、合間合間にちょっとダレちゃう部分もあるかな。ゆったり隙間時間に読むのがオススメ。

  • N大学工学部の助教授、水柿君が主人公。内容はタイトル通り主人公の日常生活がつづられているだけの話。奥さんとのなれ初め、大学内の人たちとの関わり、疑問に思ったことの推理と謎解き、などなど。。実は内容の大部分が著者自身のことで、ほとんどエッセイのようなものらしい。エッセイなら読まないが、小説のようになってるから読んでいる。助教授の日常生活なんて知ることがないので、おもしろく読める。あと二冊の同シリーズも読んでみようと思っている。

  • 川の流れのように、ゆるゆると読んでいただきたい。 (p.140)
    これに尽きる。

  • 2015 3/25

  • 小説の顔をしたエッセイ。

    本人の話じゃないんですかこれ?って聞きたくなります。
    あと須摩子さんかわいいです。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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